32AM30|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
生理学神経筋・反射・感覚骨格筋収縮・屈曲反射・外側膝状体
骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、骨格筋収縮に必要なカルシウムイオンとATPの役割が問われています。
骨格筋は、筋小胞体からカルシウムイオンが放出されることで、アクチンとミオシンの相互作用が進み収縮します。
解説
骨格筋では、神経刺激により筋細胞膜に活動電位が生じます。その興奮がT管を介して筋小胞体へ伝わり、筋小胞体からカルシウムイオンが放出されます。
カルシウムイオンはトロポニンに結合し、アクチン上のミオシン結合部位が露出します。その後、ミオシン頭部がアクチンと結合し、ATPを利用して滑走が起こります。
収縮のエネルギーはADPではなくATPの分解により供給されます。日常の運動は単収縮が1回だけ起こるのではなく、多数の収縮が連続・加重して行われます。
ひっかけポイント
骨格筋収縮では、カルシウムイオン、アクチン、ミオシン、ATPをセットで覚えます。
選択肢の確認
1.筋細胞の活動電位は筋収縮と同時に起こる。
誤り。
活動電位が先に生じ、その後にカルシウムイオン放出を介して筋収縮が起こります。同時ではありません。
2.収縮のエネルギーはADPの分解による。
誤り。
筋収縮のエネルギーはATPの分解によって供給されます。ADPではありません。
3.筋小胞体からのカルシウムイオン放出により起こる。
正しい。
筋小胞体からカルシウムイオンが放出されることで、アクチンとミオシンの相互作用が可能になり、筋収縮が起こります。
4.日常の運動は単収縮によって行われる。
誤り。
日常の運動は単収縮が1回だけ起こるものではなく、複数の運動単位の活動や収縮の加重によって滑らかに行われます。
覚えるポイント
- 骨格筋収縮は活動電位の後に起こります。
- 筋小胞体からカルシウムイオンが放出されます。
- ATPの分解が収縮のエネルギー源です。
- アクチンとミオシンの滑走で筋が収縮します。