32AM85|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臨床医学各論神経・認知症・神経筋疾患アルツハイマー病・ギランバレー症候群・パーキンソン病
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「60歳の女性。数年前から左手の振戦を生じ、次第にすくみ足、寡動を認めるようになり、近医にて診断を受け、投薬が開始された。」最もよくみられる症候はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、振戦、すくみ足、寡動からパーキンソン病を考えます。
パーキンソン病では、表情の動きが乏しくなる仮面様顔貌がよくみられます。
解説
パーキンソン病は、黒質ドパミン神経細胞の障害により生じる神経変性疾患です。主な症候は、安静時振戦、筋強剛、無動・寡動、姿勢反射障害です。
症例では、左手の振戦、すくみ足、寡動があり、パーキンソン病が考えられます。パーキンソン病では顔面の表情筋の動きが乏しくなり、感情表出が少なく見える仮面様顔貌がみられます。
測定障害は小脳障害、眼瞼下垂は重症筋無力症や動眼神経麻痺など、痙縮は上位運動ニューロン障害で考えます。
ひっかけポイント
パーキンソン病は、安静時振戦、寡動、筋強剛、すくみ足、仮面様顔貌をセットで覚えます。
選択肢の確認
1.仮面様顔貌
正しい。
パーキンソン病では表情筋の動きが乏しくなり、仮面様顔貌がみられます。症例の振戦、すくみ足、寡動とも合います。
2.測定障害
誤り。
測定障害は目標物を正確に捉えられない小脳性運動失調の所見です。パーキンソン病で最もよくみられる症候ではありません。
3.眼瞼下垂
誤り。
眼瞼下垂は重症筋無力症、動眼神経麻痺、ホルネル症候群などでみられます。パーキンソン病の代表症候ではありません。
4.痙縮
誤り。
痙縮は脳卒中や脊髄損傷などの上位運動ニューロン障害でみられます。パーキンソン病では筋強剛が重要です。
覚えるポイント
- パーキンソン病では安静時振戦がみられます。
- 寡動、すくみ足、仮面様顔貌が重要です。
- パーキンソン病の筋緊張異常は痙縮ではなく筋強剛です。
- 測定障害は小脳障害で考えます。