32PM103|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学概論四診・弁証・治法望診・六経・気秘・裏虚証・風寒表証・消法
次の文で示す病証でみられる便秘はどれか。「34歳の女性。半年前に仕事を辞め、新しい仕事を探しつつ、夜中はテレビゲームで遊んでいることが多い。噯気が頻繁に起こり、腹部の膨満感を伴う。」
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、便秘の種類を症状から判断します。
噯気が頻繁で、腹部膨満感を伴う便秘は、気の巡りが滞る気秘を考えます。
解説
気秘は、精神的ストレス、生活リズムの乱れ、運動不足などにより気機が停滞し、大腸の伝導機能が乱れて起こる便秘です。
この症例では、仕事を辞めた後の生活変化、夜更かし、噯気、腹部膨満感が示されています。噯気や腹部膨満感は気滞のサインです。したがって、病証でみられる便秘は気秘です。
熱秘では口渇、口臭、腹満、硬便、尿黄などの熱症状が目立ちます。虚秘では気血不足による排便力低下が中心です。冷秘では腹部冷痛、温めると楽、四肢冷えなどがみられます。
ひっかけポイント
噯気、腹部膨満感、ストレスがそろえば気滞を考えます。便秘なら気秘です。
選択肢の確認
1.熱秘
誤り。
熱秘では腸に熱がこもり、硬い便、口渇、口臭、顔面紅潮、尿黄などがみられます。本症例では気滞所見が中心です。
2.気秘
正しい。
噯気、腹部膨満感、生活リズムの乱れ、精神的ストレスから気の巡りの停滞が考えられます。気秘が最も適切です。
3.虚秘
誤り。
虚秘は気血不足などで排便する力が弱くなる便秘です。高齢者や病後、産後などでみられやすく、本症例の噯気や膨満感とは中心が異なります。
4.冷秘
誤り。
冷秘では寒により腸の動きが悪くなり、腹部冷痛、温めると楽、四肢冷えなどがみられます。本症例には冷えの所見はありません。
覚えるポイント
- 気秘は気滞による便秘です。
- 噯気や腹部膨満感は気滞のサインです。
- 熱秘は熱症状、冷秘は冷え、虚秘は排便力低下で整理します。
- 便秘の分類では、便の性状と随伴症状を確認します。