32PM119|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
経絡経穴概論奇穴・安全取穴・現象脚気八処・肺損傷リスク・循経感伝
経脈の流注の方向に沿った斜刺で深刺をした場合、肺を損傷するリスクが最も高い募穴はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、募穴の部位と刺鍼安全が問われています。
胸郭部や肋間部にある経穴では、深刺により肺や胸膜を損傷する危険があります。
解説
日月は胆の募穴で、前胸部から側胸部に近い肋間部に取ります。経脈の流注方向に沿って斜刺し、さらに深刺すると、刺鍼方向によっては胸腔へ向かい、肺損傷の危険が高くなります。
肺損傷では気胸を起こす可能性があり、胸痛、呼吸困難、咳、呼吸音低下などに注意が必要です。
中府も胸部の経穴で肺損傷に注意が必要ですが、本問では、流注方向に沿った斜刺で深刺した場合の危険性が最も高い募穴として日月を選びます。章門や京門は側腹部・季肋部に位置し、深部臓器にも注意しますが、肺損傷リスクとしては日月が最も適切です。
安全管理上のポイント
胸郭上の経穴では、深刺、内向き刺入、肋間への刺入方向に注意します。気胸は鍼灸施術で避けるべき重大事故です。
選択肢の確認
1.中府
誤り。
中府は肺の募穴で胸部にあり、深刺による肺損傷には注意が必要です。ただし、本問の条件では日月が最も適切です。
2.章門
誤り。
章門は脾の募穴で、側腹部に位置します。肝・脾などの深部臓器に注意が必要ですが、肺損傷リスクが最も高い募穴としては日月が適切です。
3.京門
誤り。
京門は腎の募穴で、第12肋骨端付近に位置します。深刺には注意しますが、設問の肺損傷リスクとして最も高いものではありません。
4.日月
正しい。
日月は胆の募穴で、胸郭の肋間部に位置します。流注方向に沿って斜刺で深刺すると、肺損傷のリスクが高くなります。
覚えるポイント
- 日月は胆の募穴です。
- 胸郭部の深刺では肺損傷や気胸に注意します。
- 中府、日月など胸部・肋間部の経穴は刺入方向と深さが重要です。
- 安全な刺鍼では、解剖学的位置を確認して無理な深刺を避けます。