33AM86|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臨床医学各論症例問題腕神経叢損傷・尺骨神経障害・膝関節痛
次の症例について、「30歳の男性。右手小指のしびれを主訴に受診。手関節の可動域制限はないが、右肘関節の屈曲可動域は120度であった。幼少期に右肘関節骨折の治療歴がある。」障害神経はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、しびれの部位から障害神経を判断します。
右手小指のしびれは、尺骨神経障害を考える重要な手がかりです。
解説
尺骨神経は、手の尺側、特に小指と環指尺側の感覚に関係します。また、手内在筋の多くを支配し、進行すると巧緻運動障害や鷲手変形などがみられます。
この症例では、幼少期の肘関節骨折歴があり、右手小指のしびれを訴えています。肘部での尺骨神経障害、特に外反肘に伴う遅発性尺骨神経麻痺を考えます。
筋皮神経は肘屈曲、橈骨神経は手関節・手指伸展、正中神経は母指から橈側手指の感覚や母指球筋と関係します。
ひっかけポイント
小指のしびれは尺骨神経、母指から中指側は正中神経、手背橈側や伸展障害は橈骨神経と整理します。
選択肢の確認
1.筋皮神経
誤り。
筋皮神経は上腕二頭筋などを支配し、肘関節屈曲に関係します。小指のしびれの主因としては不適切です。
2.橈骨神経
誤り。
橈骨神経障害では手関節背屈障害や下垂手がみられます。小指のしびれを主症状とする本症例とは合いません。
3.正中神経
誤り。
正中神経障害では母指、示指、中指、環指橈側のしびれや母指球筋障害がみられます。小指のしびれは尺骨神経領域です。
4.尺骨神経
正しい。
尺骨神経は小指と環指尺側の感覚を支配します。小指のしびれと肘関節外傷歴から、尺骨神経障害が最も考えられます。
覚えるポイント
- 尺骨神経は小指と環指尺側の感覚に関係します。
- 肘部では尺骨神経が障害されやすいです。
- 外反肘では遅発性尺骨神経麻痺に注意します。
- 下垂手は橈骨神経、猿手は正中神経で考えます。