1PM78|第1回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第1回午後(科目未分類)
トレンデレンブルグ歩行はどの筋麻痺で起こるか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
片脚立位で骨盤を水平に保つ筋と、トレンデレンブルグ徴候・歩行の関係を問う問題です。股関節外転筋と上殿神経の働きを結び付けて理解します。
解説
トレンデレンブルグ歩行は、主に中殿筋・小殿筋の麻痺または筋力低下で起こります。これらの筋は上殿神経に支配され、歩行中に片脚で体重を支えるとき、支持脚側の股関節を外転させる方向に働いて骨盤を水平に保ちます。
たとえば右の中殿筋・小殿筋が弱い場合、右脚で立ったときに左側の骨盤が下がります。これがトレンデレンブルグ徴候です。歩行時には骨盤の落下を補うため、体幹を支持脚側へ傾ける代償動作がみられ、左右に揺れるような歩行になります。
原因には上殿神経障害、股関節疾患、先天性股関節脱臼、殿筋の筋力低下などがあります。評価では、痛みのために同様の体幹傾斜を示す疼痛性歩行との区別も必要です。
選択肢の確認
- 1.脊柱起立筋:誤り。脊柱起立筋は体幹の伸展・側屈や姿勢保持に関与しますが、トレンデレンブルグ歩行の主因となる股関節外転筋ではありません。
- 2.大殿筋:誤り。大殿筋麻痺では股関節伸展が弱くなり、立脚初期に体幹を後方へ反らす大殿筋歩行がみられます。
- 3.中・小殿筋(正答):正しい。中殿筋・小殿筋が支持脚側で骨盤を保持できないと、反対側の骨盤が下がり、トレンデレンブルグ歩行を生じます。
- 4.大腿四頭筋:誤り。大腿四頭筋麻痺では膝折れを防ぐため、立脚期に手で大腿を押す、体幹を前傾させるなどの代償がみられます。
覚えるポイント
- 中殿筋・小殿筋は股関節外転筋で、上殿神経支配である。
- 支持脚側の外転筋が弱いと、反対側の骨盤が下がる。
- 大殿筋麻痺は体幹後傾、大腿四頭筋麻痺は膝折れと関連する。