32AM77|第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
臨床医学疾患各論運動器・小児整形
次の文で示す症例について、問題77、問題78の問いに答えよ。 「87歳の女性。昨日から右膝痛と38 ℃の発熱が出現した。右膝関節に熱感、腫脹及び膝蓋跳動を認める。関節液の偏光顕微鏡観察で結晶を認めた。」 最も可能性の高い疾患はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、高齢者の急性膝関節炎と結晶性関節炎を確認します。
関節液で結晶を認める場合、痛風や偽痛風を考えます。高齢者の膝関節で急性炎症を起こす場合は偽痛風が重要です。
解説
偽痛風は、関節内にピロリン酸カルシウム結晶が沈着して急性関節炎を起こす疾患です。高齢者に多く、膝関節に発症しやすいことが特徴です。
症例では、87歳、急な膝痛、発熱、熱感、腫脹、膝蓋跳動、関節液中の結晶が示されています。これらから偽痛風が最も考えられます。
関節リウマチは慢性の多関節炎、膝半月板損傷は外傷や運動時の機械的症状、化膿性膝関節炎は感染性関節炎として鑑別が必要ですが、結晶を認める点から偽痛風が最も適切です。
ひっかけポイント
発熱と関節腫脹があるため化膿性関節炎も鑑別しますが、「関節液の結晶」が示されたら結晶性関節炎を考えます。
選択肢の確認
1.偽痛風
正しい。
偽痛風は高齢者の膝関節に多く、関節液中にピロリン酸カルシウム結晶を認めます。症例に最も合います。
2.関節リウマチ
誤り。
関節リウマチは慢性に経過する自己免疫性の多関節炎です。急性の単関節炎で関節液に結晶を認める本症例とは合いにくいです。
3.膝半月板損傷
誤り。
膝半月板損傷では膝痛やロッキングなどがみられますが、発熱や関節液中の結晶は典型的ではありません。
4.化膿性膝関節炎
誤り。
化膿性膝関節炎は発熱、疼痛、腫脹をきたすため鑑別は重要です。しかし、この症例では関節液に結晶を認めており、最も可能性が高い疾患は偽痛風です。
覚えるポイント
- 偽痛風は高齢者の膝関節に多いです。
- 関節液でピロリン酸カルシウム結晶を認めます。
- 急性関節炎では化膿性関節炎との鑑別も重要です。