R05B64令和5年度 准看護師試験 過去問

基礎看護技術終末期・死後のケア終末期患者の全人的苦痛

終末期の特徴と患者の心理について、適切なのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、終末期患者の心理と全人的苦痛への関わりが問われています。

終末期では、身体的苦痛だけでなく、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペインにも目を向けます。

解説

終末期の患者は、死への不安、痛み、呼吸困難、家族への心配、役割の喪失、人生の意味への問いなど、さまざまな苦痛を抱えることがあります。

患者が死について語るとき、看護師に正解や答えを求めているとは限りません。むしろ、その気持ちに寄り添い、否定せずに聴いてほしいと望んでいることがあります。

「死ぬのが怖い」と話す患者に対して、「そんなことを考えてはいけません」と否定するのではなく、「怖いと感じているのですね」と受け止める姿勢が大切です。

終末期は、生命予後が2年以内と一律に定義されるものではありません。疾患や状態により判断されます。

スピリチュアルペインは、自己の存在、人生の意味、価値、死生観に関わる苦痛です。治療に対する怒りや予後への不安は精神的苦痛として整理されることが多いです。

社会的苦痛は、仕事、経済、家族内役割、人間関係、社会的役割の喪失などに関わる苦痛です。自己の存在価値への苦悩はスピリチュアルペインに近い説明です。

終末期看護のポイント
患者の言葉を急いで励ましたり、答えを出そうとしたりせず、沈黙も含めて寄り添います。必要時は緩和ケアチーム、医師、看護師、宗教者、心理職などと連携します。

選択肢の確認

1.生命予後は 2 年以内といわれる。
誤り。
終末期は生命予後が2年以内と一律に決まるものではありません。病状や治療経過、全身状態から総合的に判断されます。

2.スピリチュアルペイン(霊的苦痛)とは、治療に対する怒りや予後への不安のことをいう。
誤り。
スピリチュアルペインは、自己の存在や人生の意味、死生観に関わる苦痛です。怒りや不安は精神的苦痛として整理されることが多いです。

3.社会的苦痛とは自己の存在価値への苦悩をいう。
誤り。
社会的苦痛は、仕事、経済、家族内役割、社会的関係の問題による苦痛です。自己の存在価値への苦悩はスピリチュアルペインに近い説明です。

4.看護師には死に対する答えを求めているのではなく、その気持ちに寄り添うことを望んでいる。
適切である。
終末期患者は、死に対する答えよりも、不安や苦しみを受け止め、寄り添ってもらうことを望むことがあります。

覚えるポイント

  • 終末期では全人的苦痛を理解する。
  • スピリチュアルペインは存在や人生の意味に関わる苦痛である。
  • 社会的苦痛は役割、経済、家族、社会関係に関わる。
  • 患者の死への不安には答えを急がず寄り添う。
  • 終末期看護では本人の尊厳と希望を尊重する。

関連問題

R05B63R05B65
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)