50G17|第50回 美容師国家試験 過去問
衛生管理感染症感染経路
感染に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
感染の様式を表す用語の定義が問われています。
解説
用語を整理します。
- 不顕性感染……感染しているが発病していない状態。急性灰白髄炎(ポリオ)では不顕性感染が多くみられます。
- 日和見感染……健康な人では問題にならないような病原性の低い病原体による感染・発病。免疫力が低下した状態で起こります。エイズ患者の真菌性肺炎が代表例です。
- 持続性感染……感染者が長期間にわたり病原体と共存し続けている状態。B型肝炎ウイルスの持続性感染(キャリア)が代表例です。
- 垂直感染(母子感染)……母体から子へ伝わる感染。経胎盤感染、産道感染、母乳感染があります。
飲食物により感染することは経口感染であり、垂直感染ではありません。なお、母子感染に対して、人から人へ横に広がる感染を水平感染といいます。
ひっかけポイント
垂直=親から子へ(縦の伝播)、水平=人から人へ(横の伝播)。
方向のイメージで覚えると混同しません。
選択肢の確認
1.不顕性感染とは、感染していても発病していない状態であり、急性灰白髄炎(ポリオ)の不顕性感染はその一例である。
記述としては正しい。
不顕性感染の定義と例として適切です。
2.日和見(ひよりみ)感染とは、健康な人では問題にならないような病原性の低い病原体に感染、発病することであり、エイズ患者の真菌性肺炎はその一例である。
記述としては正しい。
日和見感染の定義と例として適切です。
3.持続性感染とは、感染者が長期間にわたって病原体と共存し続けている状態であり、B型肝炎ウイルスの持続性感染はその一例である。
記述としては正しい。
持続性感染の定義と例として適切です。
4.垂直感染とは、病原体に汚染された飲食物により感染することであり、コレラによる下痢はその一例である。
正答。記述としては誤り。
垂直感染は母子感染のことです。飲食物による感染は経口感染です。
覚えるポイント
- 不顕性感染……感染しても発病しない。
- 日和見感染……免疫低下時に弱毒菌で発病。
- 持続性感染……長期間の共存(キャリア)。
- 垂直感染=母子感染、水平感染=人から人へ。