35Q20第35回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみこころとからだのしくみ

大脳の後頭葉にある機能局在として、適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 1

正答

1.視覚野

この問題のポイント

大脳皮質には、運動、感覚、視覚、聴覚、言語などを担う領域が一定の場所に分かれて存在します。これを機能局在といいます。

後頭葉には視覚情報を処理する視覚野があります。各選択肢の機能と大脳の部位を対応させて覚えることが重要です。

解説

後頭葉は大脳の後方に位置し、主に視覚情報の処理を担います。目から入った情報は、網膜、視神経、視交叉、視索、外側膝状体、視放線などを経て、後頭葉の一次視覚野へ伝えられます。

一次視覚野では、明暗、形、位置などの視覚情報を受け取ります。その周囲の視覚連合野では、得られた情報をさらに統合し、物や形を認識する働きに関わります。したがって、後頭葉にある機能局在は視覚野です。

聴覚野は主に側頭葉、運動野は前頭葉、体性感覚野は頭頂葉にあります。感覚性言語野であるウェルニッケ野は、一般に言語優位半球の側頭葉後部を中心とする領域として整理されます。

ひっかけポイント

大脳の各葉と代表的な機能を混同しないことが大切です。「後頭葉は視覚」「側頭葉は聴覚」「前頭葉は運動」「頭頂葉は体性感覚」という基本的な対応を押さえます。

介護実践でのポイント

利用者が物にぶつかる、片側の食べ物を残す、文字や物を見つけにくくなるなどの変化があっても、単に注意不足や眼の病気と決めつけません。眼、視神経、脳など複数の原因が考えられるため、具体的な様子を記録して医療職やリハビリテーション職へ報告し、動線や照明を整えて安全を確保します。

選択肢の確認

1.視覚野

正しいです。
視覚野は後頭葉にあります。目から入った視覚情報を受け取り、形、色、位置、動きなどの情報処理に関わります。

2.聴覚野

誤りです。
聴覚野は主に側頭葉にあります。耳から入った音の高さ、強さ、性質などの情報を処理します。

3.運動野

誤りです。
一次運動野は前頭葉の中心前回にあります。反対側の身体の随意運動を指令する働きを担います。

4.体性感覚野

誤りです。
一次体性感覚野は頭頂葉の中心後回にあります。触覚、圧覚、痛覚、温度覚、位置覚など、身体から伝わる感覚を受け取ります。

5.感覚性言語野(ウェルニッケ野)

誤りです。
ウェルニッケ野は、一般に言語優位半球の側頭葉後部を中心とする領域にあります。話し言葉や書き言葉の意味を理解する働きに関係します。

覚えるポイント

  • 後頭葉には視覚野がある。
  • 側頭葉には聴覚野がある。
  • 前頭葉の中心前回には一次運動野がある。
  • 頭頂葉の中心後回には一次体性感覚野がある。
  • ウェルニッケ野は、言語優位半球の側頭葉後部を中心とする。
  • 脳の障害による見え方の変化を、眼の病気や本人の不注意と決めつけない。
  • 介護福祉職は変化を具体的に観察・記録し、安全確保と多職種への報告を行う。

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