35Q24|第35回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち,口臭の原因になりやすい状態として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3.歯周病(periodontal disease)
この問題のポイント
口臭の多くは口腔内に原因があります。特に、歯周病、舌苔、口腔内の汚れ、唾液分泌の低下などとの関係を理解します。
選択肢の中から、細菌が増殖し、においの原因物質が生じやすい状態を選びます。
解説
歯周病は、歯と歯肉の間にたまった歯垢中の細菌によって、歯肉や歯を支える組織に炎症が起こる病気です。歯周ポケット内で細菌が増殖すると、揮発性硫黄化合物などのにおいの原因物質がつくられ、強い口臭につながることがあります。
口臭の原因には、舌の表面につく舌苔、歯垢、食物残渣、清掃不良の義歯、口腔乾燥などもあります。唾液には口腔内を洗い流し、細菌の増殖を抑える働きがあるため、唾液が減少すると口臭が起こりやすくなります。
介護では、本人の羞恥心に配慮しながら、歯、歯肉、舌、口腔粘膜、義歯の状態を観察します。出血、腫れ、痛み、歯の動揺、強い口臭などがみられる場合は、歯科医師や歯科衛生士につなげます。
ひっかけポイント
義歯を装着していること自体が口臭の原因なのではありません。義歯の清掃が不十分で、汚れや細菌が付着している場合に口臭が生じやすくなります。
介護実践でのポイント
口臭だけを問題にせず、口腔内の乾燥、歯肉出血、疼痛、食事量の変化、義歯の適合状態も確認します。本人を責める言い方を避け、口腔ケアの方法を一緒に検討します。
選択肢の確認
1.唾液の増加
適切ではありません。
唾液には、口腔内を洗浄し、細菌の増殖を抑える働きがあります。一般に口臭と関係しやすいのは唾液の増加ではなく、口腔乾燥を伴う唾液分泌の低下です。
2.義歯の装着
適切ではありません。
義歯を装着しているだけで口臭が生じるわけではありません。ただし、義歯の清掃が不十分で汚れや細菌が付着すると、口臭の原因になるため、毎日の適切な清掃が必要です。
3.歯周病(periodontal disease)
正答。最も適切です。
歯周ポケット内の細菌が産生するにおいの原因物質によって、口臭が生じやすくなります。歯肉の腫れや出血などもあわせて観察します。
4.顎関節症(temporomandibular joint disorder)
適切ではありません。
顎関節症では、口を開けにくい、顎が痛む、関節音がするなどの症状がみられます。口臭の代表的な直接原因ではありません。
5.低栄養状態
適切ではありません。
低栄養は全身状態や口腔機能に影響することがありますが、選択肢の中で口臭の直接的で代表的な原因になりやすいのは歯周病です。
覚えるポイント
口臭の多くは、歯周病、舌苔、歯垢、口腔乾燥など口腔内の状態と関係します。
歯周病では、細菌がつくる揮発性硫黄化合物が口臭の原因になります。
唾液は口腔内を洗浄するため、唾液分泌の低下は口臭を起こしやすくします。
義歯は、装着そのものではなく、清掃不良による汚れの付着に注意します。