35Q45|第35回 介護福祉士国家試験 過去問
現行の認知症サポーターに関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.ステップアップ講座を受講した認知症サポーターには,チームオレンジへの参加が期待されている。
この問題のポイント
認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、本人や家族を地域で温かく見守り、自分のできる範囲で支援する人です。専門資格や特定の職種ではありません。
この問題では、認知症サポーター、ステップアップ講座、チームオレンジの関係を整理します。
解説
認知症サポーターは、認知症サポーター養成講座を受講し、認知症の基本的な知識や本人への接し方を学んだ人です。地域住民、学生、企業の従業員、行政職員など、さまざまな人が参加できます。サポーターは、できる範囲で本人や家族を見守り、必要に応じて声をかけ、地域の理解を広げます。
ステップアップ講座は、養成講座を修了した認知症サポーターが、認知症への理解や対応方法、意思決定支援、個人情報への配慮などをさらに学び、具体的な支援活動につなげるための講座です。
チームオレンジは、認知症の人や家族の支援ニーズと、認知症サポーターを中心とする地域の支援者をつなぐ仕組みです。ステップアップ講座を受講した認知症サポーター等が活動に参加することが期待されています。ただし、「期待されている」という位置づけであり、すべてのチーム員に講座修了が一律に義務づけられているという意味ではありません。
第35回試験の出題時点では、チームオレンジを各地域で整備し、認知症の人本人もチームの一員として参加しながら、見守り、話し相手、外出支援など、地域の実情に応じた活動につなげることが進められていました。
ひっかけポイント
認知症サポーターは、認知症ケアを専門に行う資格者ではありません。「何か特別なことをする人」ではなく、認知症を正しく理解し、本人と家族の応援者になる人です。
介護実践でのポイント
地域の支援は、本人を一方的に見守るだけでなく、本人の希望を聞き、できる役割や参加の機会を一緒につくることが大切です。
選択肢の確認
1.ステップアップ講座を受講した認知症サポーターには,チームオレンジへの参加が期待されている。
正答。最も適切です。
ステップアップ講座は、認知症サポーターの知識と対応力を深め、チームオレンジなどの具体的な支援活動への参加につなげることを目的としています。
2.100 万人を目標に養成されている。
適切ではありません。
認知症サポーター100万人キャラバンとして始まりましたが、100万人という初期の目標はすでに達成され、出題時点の「現行」の説明としては適切ではありません。養成はその後も継続されています。
3.認知症介護実践者等養成事業の一環である。
適切ではありません。
認知症サポーター養成は、地域住民など幅広い人を対象とする事業です。介護職員等の専門的な認知症ケア能力を高める認知症介護実践者等養成事業とは別の仕組みです。
4.認知症ケア専門の介護福祉職である。
適切ではありません。
認知症サポーターは職種や国家資格の名称ではありません。養成講座を受け、認知症の人と家族を自分のできる範囲で応援する人です。
5.国が実施主体となって養成講座を行っている。
適切ではありません。
国は事業の枠組みや施策を示しますが、養成講座は都道府県、市区町村、企業・団体などの実施主体によって地域で行われます。
覚えるポイント
認知症サポーターは、専門職ではなく、認知症の人と家族の地域の応援者です。
ステップアップ講座は、より具体的な支援活動につなげるための学びです。
チームオレンジは、本人・家族のニーズと認知症サポーター等をつなぐ地域の仕組みです。
本人も支援されるだけの存在ではなく、チームの一員として参加することが大切です。