35Q5第35回 介護福祉士国家試験 過去問

人間と社会人間関係とコミュニケーション

介護老人福祉施設は,利用者とその家族,地域住民等との交流を目的とした夏祭りを開催した。夏祭りには,予想を超えた来客があり,「違法駐車が邪魔で困る」という苦情が近隣の住民から寄せられた。そこで,次の夏祭りの運営上の改善に向けて職員間で話し合い,対応案を作成した。次の対応案のうち,PDCAサイクルのアクション(Action)に当たるものとして,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4.来客者用の駐車スペースを確保する。

この問題のポイント

PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返して、業務や支援の質を高める方法です。

この問題では、夏祭りを実施した後に明らかになった違法駐車の問題に対して、具体的な改善策を講じる行動を選びます。

解説

今回の夏祭りでは、予想を超える来客があり、違法駐車によって近隣住民に迷惑が生じました。行事を実施したことがDo、苦情や当日の状況から問題を把握したことがCheckに当たります。その評価結果を踏まえて、次回の運営方法を改善する段階がActionです。

Actionでは、問題が再び起こらないように具体的な改善策を決め、次の計画へ反映します。来客者用の駐車スペースを確保することは、違法駐車が生じた原因に直接対応する改善策です。必要に応じて、事前案内、公共交通機関の利用案内、誘導担当者の配置、近隣への説明なども次のPlanに組み込みます。

近隣への騒音の影響、周辺の交通量、利用者の感想などを調べることは、現状把握や評価に役立ちます。苦情を寄せた住民から詳しく話を聞くことも重要です。しかし、これらは主にCheckや次のPlanのための情報収集であり、設問で求める具体的な改善策そのものではありません。

PDCAでは、一度改善して終わりではありません。改善策を次回の行事で実施し、その結果を再び評価して、さらに見直します。

ひっかけポイント
調査や意見聴取は大切ですが、それだけではActionとはいえません。評価で明らかになった問題に対して、具体的な改善を行う選択肢を選びます。

介護実践でのポイント
苦情は単なる不満として処理せず、地域住民の安全と生活への影響を確認します。事実を記録し、原因を分析し、改善策と担当者、実施時期を明確にして次回へつなげます。

選択肢の確認

1.近隣への騒音の影響について調べる。
適切ではありません。
騒音に関する現状把握や評価に役立つ行動ですが、今回明らかになった違法駐車への具体的な改善策ではありません。PDCAでは主にCheckや次のPlanの材料になります。

2.苦情を寄せた住民に話を聞きに行く。
適切ではありません。
苦情の具体的な内容や被害を把握し、誠実に対応するために必要な行動です。ただし、意見聴取は主に事実確認と評価であり、違法駐車を防ぐための具体的な改善策そのものではありません。

3.夏祭りの感想を利用者から聞く。
適切ではありません。
利用者の感想を聞くことは行事全体を評価するCheckに当たります。違法駐車という課題を改善する直接的なActionではありません。

4.来客者用の駐車スペースを確保する。
正答。最も適切です。
違法駐車が生じた原因に対して、次回の夏祭りで具体的に講じる改善策です。評価結果をもとに問題を改善し、次の計画へ反映するActionに該当します。

5.周辺の交通量を調べる。
適切ではありません。
交通量の調査は、安全な開催方法や駐車計画を考えるための情報収集です。重要ではありますが、それ自体は違法駐車を防止する具体的な改善措置ではありません。

覚えるポイント

Planは目標と方法を計画する段階です。

Doは計画を実行する段階です。

Checkは結果を確認し、原因や課題を評価する段階です。

Actionは評価結果をもとに具体的な改善策を講じる段階です。

改善策は次のPlanへ反映し、PDCAを繰り返します。

関連問題

35Q435Q6
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)