36Q48|第36回 介護福祉士国家試験 過去問
Aさん(80歳、男性、要介護1)は、認知症(dementia)で、妻の介護を受けながら二人で暮らしている。「夫は昼夜逆転がある。在宅介護を続けたいが、私が体調を崩し数日間の入院が必要になった」と言う妻に提案する、Aさんへの介護サービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.短期入所生活介護(ショートステイ)
この問題のポイント
在宅介護を担う家族が数日間介護できないときに、一時的な宿泊を伴う介護サービスを選ぶ問題です。
妻は数日間の入院が必要ですが、今後も在宅介護を続けたいと希望しています。この期間にAさんが施設へ短期間入所し、日常生活上の介護を受ける短期入所生活介護が最も適切です。
解説
短期入所生活介護は、利用者が特別養護老人ホームなどに短期間宿泊し、食事、入浴、排泄、日常生活上の介護、機能訓練などを受ける居宅サービスです。家族の病気、入院、冠婚葬祭、休養などで一時的に在宅介護が難しい場合に利用できます。
この事例では、Aさんには認知症と昼夜逆転があり、妻が数日間不在になります。日中だけの通所サービスでは夜間の支援を補えません。短期入所生活介護を利用すれば、妻の入院中の生活を支えながら、退院後に夫婦の在宅生活へ戻ることを目指せます。
認知症の人は環境の変化によって不安や混乱が強くなることがあります。利用前に、普段の生活リズム、睡眠、服薬、排泄、好み、安心できる声かけ、家族との連絡方法などを事業所へ伝えることが大切です。
認知症対応型共同生活介護、特定施設入居者生活介護、介護老人福祉施設は、基本的に入居・入所して継続的に生活するサービスです。家族の数日間の入院に対応する一時的な利用として、まず選ぶものではありません。
ひっかけポイント
「日中の利用」だけでよいのか、「宿泊を含む一時的な支援」が必要なのか、「長期入居」が必要なのかを事例から判断します。
介護実践でのポイント
家族が限界になるまで我慢するのではなく、早めに介護支援専門員へ相談し、緊急時の利用先も含めて準備します。本人にもわかりやすく説明し、不安を減らす情報共有を行います。
選択肢の確認
1.認知症対応型通所介護(認知症対応型デイサービス)
誤り。
認知症の人を対象に日中の介護や機能訓練を行うサービスです。通常は宿泊を伴わないため、妻が数日間入院する間の夜間を含む生活支援には不十分です。
2.短期入所生活介護(ショートステイ)
正答。最も適切です。
数日間施設に宿泊し、食事、入浴、排泄などの日常生活上の介護を受けられます。家族の一時的な入院中もAさんの生活を支え、在宅介護の継続につなげられます。
3.認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
誤り。
認知症の人が少人数で共同生活を送る地域密着型サービスで、基本は継続的な入居です。妻の数日間の入院に対応する第一選択ではありません。
4.特定施設入居者生活介護
誤り。
有料老人ホームなどの入居者が、施設内で日常生活上の介護を受けるサービスです。自宅生活を続けるAさんが数日だけ利用する目的には合いません。
5.介護老人福祉施設
誤り。
常時介護が必要で在宅生活が困難な人が長期に入所する施設です。家族の短期間の入院への一時的な対応として選ぶサービスではありません。
覚えるポイント
ショートステイは、一時的な宿泊を伴う介護サービスです。
家族の病気、入院、休養などで在宅介護が一時的に難しいときに活用します。
認知症対応型通所介護は、原則として日中の通所サービスです。
グループホーム、特定施設、介護老人福祉施設は、基本的に継続的な入居・入所を前提とします。
利用前に本人の生活習慣や安心できる対応を共有し、環境変化による混乱を減らします。