37Q26|第37回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち、食物の栄養素の大部分を吸収する部位として、正しいものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.小腸
この問題のポイント
食物に含まれる炭水化物、たんぱく質、脂質などは、消化酵素によって吸収できる形に分解され、その大部分が小腸で吸収されます。
小腸の粘膜には輪状ひだ、絨毛、微絨毛があり、吸収に必要な表面積を大きくしています。
解説
小腸は、胃の幽門に続く十二指腸、空腸、回腸から構成されています。食物の消化と栄養素の吸収において中心的な役割を担う器官です。
十二指腸には、膵臓から膵液が、肝臓・胆嚢から胆汁が流れ込みます。膵液に含まれる消化酵素などによって、炭水化物は主に単糖類へ、たんぱく質はアミノ酸や小さなペプチドへ、脂質は脂肪酸やモノグリセリドなどへ分解されます。
小腸の内側には輪状ひだがあり、その表面には多数の絨毛、さらに絨毛を構成する細胞には微絨毛があります。この構造によって吸収面積が非常に大きくなり、効率よく栄養素を取り込むことができます。
ブドウ糖やアミノ酸などは主に絨毛内の毛細血管へ入り、門脈を通って肝臓へ運ばれます。脂質の多くは小腸上皮細胞内で再合成され、カイロミクロンとなって絨毛内のリンパ管へ取り込まれます。各種ビタミンやミネラル、水分の一部も小腸で吸収されます。
胃では食物の貯留、攪拌、胃酸やペプシンによるたんぱく質の消化などが行われますが、栄養素の大部分を吸収する場所ではありません。大腸では、主に水分や電解質を吸収し、便を形成します。直腸は便を一時的にため、排便反射に関係します。
選択肢の確認
1.胃
誤りです。 胃の主な働きは、食物を一時的にため、胃液と混ぜ、たんぱく質の消化を始めることです。水、アルコール、一部の薬物などは吸収されますが、食物の栄養素の大部分を吸収する場所ではありません。
2.小腸
正しいです。 小腸では消化された炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの大部分が吸収されます。輪状ひだ、絨毛、微絨毛によって大きな吸収面積が確保されています。
3.直腸
誤りです。 直腸の主な働きは、S状結腸から送られた便を一時的にため、排便反射を起こすことです。栄養素の大部分を吸収する場所ではありません。
4.横行結腸
誤りです。 横行結腸は大腸の一部です。大腸では主に水分や電解質を吸収し、便を形成しますが、食物の栄養素の大部分は大腸へ到達する前に小腸で吸収されています。
5.S状結腸
誤りです。 S状結腸は下行結腸と直腸の間にあり、便を直腸へ送る大腸の一部です。栄養素の大部分を吸収する場所ではありません。
覚えるポイント
- 小腸は、十二指腸、空腸、回腸からなる。
- 炭水化物、たんぱく質、脂質などの栄養素の大部分は小腸で吸収される。
- 小腸には輪状ひだ、絨毛、微絨毛があり、吸収面積を大きくしている。
- 胃は食物の貯留・攪拌と消化の開始が中心。
- 大腸は主に水分と電解質を吸収して便を形成する。
- 直腸は便を一時的にため、排便に関係する。