37Q44|第37回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち、全般的な認知機能を評価する尺度であり、30点満点で20点以下を認知症の目安とするものとして、正しいものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)
この問題のポイント
認知機能、日常生活動作、認知症の重症度を評価する代表的な尺度の目的を区別する問題です。
改訂長谷川式認知症スケールは、年齢、日時や場所の見当識、記憶、計算、言語などを評価する認知機能検査で、30点満点です。一般に20点以下は認知症が疑われる目安とされます。
解説
HDS-Rは、全般的な認知機能を簡便に確認するためのスクリーニング検査です。9項目、30点満点で構成され、20点以下の場合は認知症が疑われ、詳しい評価が必要になります。
ただし、点数だけで認知症を診断することはできません。聴力、視力、失語、教育歴、疲労、緊張、抑うつ、体調、検査環境などによって得点が影響を受けます。生活歴、日常生活の変化、身体状態、他の検査結果を含めて、医師が総合的に判断します。
バーセルインデックスは、食事、移乗、整容、排泄、入浴、歩行などの基本的日常生活動作を評価します。FAST、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準、CDRは認知症の状態や生活上の重症度を段階的に評価するもので、30点満点で20点以下を目安とする検査ではありません。
ひっかけポイント
「30点満点・20点以下」はHDS-Rです。バーセルインデックスはADL、FASTとCDRは重症度、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準は生活上の自立度をみます。
介護実践でのポイント
検査得点だけで本人の能力を決めつけません。実際の生活でできていること、支援があればできること、環境によって変化することを観察し、本人の尊厳を守って支援します。
選択肢の確認
1.バーセルインデックス(Barthel Index)
誤り。
バーセルインデックスは、食事、移乗、排泄、歩行などの基本的日常生活動作を評価する尺度です。全般的な認知機能を30点満点で評価する検査ではありません。
2.改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)
正答。最も適切です。
HDS-Rは全般的な認知機能を評価する30点満点のスクリーニング検査で、一般に20点以下を認知症が疑われる目安とします。
3.FAST(Functional Assessment Staging)
誤り。
FASTは、主にアルツハイマー型認知症の機能低下を段階的に評価する尺度です。30点満点の認知機能検査ではありません。
4.認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
誤り。
認知症の症状が日常生活にどの程度影響しているかを、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Mなどの区分で判定する基準です。30点満点ではありません。
5.臨床的認知症尺度(CDR:Clinical Dementia Rating)
誤り。
CDRは、記憶、見当識、判断力、社会活動、家庭生活、介護状況などから認知症の重症度を段階的に評価します。30点満点で20点以下を目安とする尺度ではありません。
覚えるポイント
HDS-Rは9項目、30点満点の認知機能スクリーニング検査です。
一般に20点以下は認知症が疑われる目安です。
HDS-Rの点数だけで認知症を確定診断することはできません。
バーセルインデックスはADL、FASTとCDRは重症度を評価します。
検査結果と、本人の実際の生活状況を合わせて理解します。