38Q61|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち、比較的短い時間に限られる大きな感情の動きに該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.情動
この問題のポイント
感情に関係する用語のうち、「強さ」と「続く時間」に注目して、情動と気分を区別する問題です。
情動は、喜び、怒り、恐れ、驚きなどのように、ある出来事をきっかけとして比較的急に生じ、強く現れ、持続時間が比較的短い感情の動きをいいます。
解説
情動は、外部の出来事や自分の考えなどをきっかけに生じる、比較的短時間で強い感情反応です。たとえば、危険を感じて急に恐怖が生じる、うれしい知らせを受けて強く喜ぶ、といった反応が該当します。情動に伴って、心拍数の増加、発汗、表情や声の変化など、身体反応が現れることもあります。
これに対して気分は、情動ほど強くなく、比較的長く続く全体的な心の状態です。「何となく気分が沈む」「穏やかな気分が続く」のように、原因や対象がはっきりしないこともあります。
ひっかけポイント
情動は「比較的短く、強い」、気分は「比較的長く、弱い」と整理します。どちらも感情に関係しますが、持続時間と強さが異なります。
介護実践でのポイント
利用者に怒り、不安、悲しみなどの強い情動が現れたときは、感情を否定せず、安全を確保して落ち着いて話を聴きます。痛み、体調不良、環境の変化、伝えたい希望など、情動の背景を丁寧に確認します。
選択肢の確認
1.条件づけ
適切ではありません。
条件づけは、刺激と反応、または行動と結果の結びつきによって学習が成立するしくみです。感情の持続時間や強さを表す用語ではありません。
2.短期記憶
適切ではありません。
短期記憶は、情報を短い時間だけ保持する記憶のしくみです。「短い」という点は共通して見えますが、大きな感情の動きを表すものではありません。
3.気分
適切ではありません。
気分は、情動よりも強さが穏やかで、比較的長く続く心の状態です。問題文の「比較的短い時間に限られる大きな感情の動き」には当てはまりません。
4.思考
適切ではありません。
思考は、情報を整理し、判断し、推論し、問題を解決するなどの認知的な働きです。強い感情反応そのものではありません。
5.情動
正答。最も適切です。
情動は、喜び、怒り、恐れなど、比較的短時間に強く現れる感情の動きです。問題文の定義に合致します。
覚えるポイント
情動は、比較的短時間に強く現れる感情の動きです。
気分は、情動よりも穏やかで、比較的長く続く心の状態です。
利用者の強い感情には、まず受容と傾聴で応じ、背景にある痛み、不安、希望、環境要因を確認します。