8AM23|第8回 公認心理師国家試験 過去問
身体的、認知的及び社会的な要素で構成され、加齢に伴い生理的予備能が低下した状態を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、高齢者支援で重要なフレイルの概念が問われています。
キーワードは、「身体的、認知的及び社会的な要素」「加齢に伴う生理的予備能の低下」です。
解説
フレイルとは、加齢に伴って心身の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態を指します。
フレイルは、単に筋力が落ちることだけではありません。身体的要素、認知的・心理的要素、社会的要素を含む概念です。
たとえば、体重減少、疲れやすさ、筋力低下、歩行速度の低下、活動量低下といった身体面に加え、認知機能低下、抑うつ、意欲低下、孤立、社会参加の減少なども関係します。
フレイルは、適切な介入によって改善や進行予防が期待できる状態です。栄養、運動、社会参加、認知機能への働きかけなど、多面的な支援が重要です。
高齢者支援のポイント
フレイルは、身体だけでなく、認知・心理・社会面を含む概念です。早期に気づき、介護予防や生活支援につなげることが重要です。
選択肢の確認
1.フレイル
判定:最も適切。
加齢に伴い生理的予備能が低下し、身体的、認知的、社会的な脆弱性が高まった状態です。問題文の説明に合致します。
2.ロバスト
判定:適切とはいえない。
ロバストは、健康で頑健な状態を表す用語として使われます。フレイルとは反対に近い状態であり、予備能が低下した状態ではありません。
3.カヘキシア
判定:適切とはいえない。
カヘキシアは、がんや慢性疾患などに伴う悪液質で、体重減少や筋肉量低下などがみられます。加齢に伴う身体・認知・社会的脆弱性を包括する用語としてはフレイルが適切です。
4.サルコペニア
判定:適切とはいえない。
サルコペニアは、加齢などに伴う筋肉量や筋力の低下を指します。フレイルの身体的要素と関係しますが、認知的・社会的要素まで含む概念ではありません。
5.ロコモティブシンドローム
判定:適切とはいえない。
ロコモティブシンドロームは、運動器の障害により移動機能が低下した状態です。身体機能に関係しますが、認知的・社会的要素を含む包括的な概念としてはフレイルが適切です。
覚えるポイント
- フレイルは、加齢による予備能低下と脆弱性の高まりを表します。
- 身体的、認知的・心理的、社会的要素を含みます。
- サルコペニアは筋肉、ロコモティブシンドロームは運動器、フレイルはより包括的な概念です。