9PM101|第9回 公認心理師国家試験 過去問
ストレス応答の際に副腎皮質から分泌され、強力な抗炎症作用を有するホルモンとして、最も適切なものを 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、ストレス応答に関わるホルモンとして、コルチゾールを選べるかが問われています。
手がかりは、副腎皮質から分泌されることと、抗炎症作用を有することです。
解説
コルチゾールは、副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドの代表的なホルモンです。
ストレスを受けると、視床下部、下垂体、副腎皮質を結ぶ HPA 系が働き、最終的に副腎皮質からコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは、血糖の維持、エネルギー代謝、免疫反応の調整、炎症の抑制などに関わります。
医療では、コルチゾールと関連する副腎皮質ステロイド薬が、強い抗炎症作用や免疫抑制作用を目的として使用されることがあります。
ひっかけポイント
アドレナリンとノルアドレナリンは副腎髄質や交感神経系に関係します。副腎皮質から分泌され、抗炎症作用があるものはコルチゾールです。
ストレスの心理生理学では、交感神経系と HPA 系を区別して理解することが重要です。公認心理師は、心理的ストレスが身体反応や生活習慣に影響することも踏まえて支援します。
選択肢の確認
1.インスリン
判定:誤り。
インスリンは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌され、血糖を下げる働きをもつホルモンです。副腎皮質から分泌される抗炎症作用をもつストレスホルモンではありません。
2.アドレナリン
判定:誤り。
アドレナリンは、主に副腎髄質から分泌され、交感神経系の反応に関わります。心拍数増加や血圧上昇など急性ストレス反応に関係しますが、副腎皮質から分泌されるホルモンではありません。
3.コルチゾール
判定:最も適切。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドで、ストレス応答に関与し、強い抗炎症作用を有します。本問の正答です。
4.アルドステロン
判定:誤り。
アルドステロンは、副腎皮質から分泌される鉱質コルチコイドで、ナトリウムや水分の保持、血圧調整に関わります。副腎皮質由来ではありますが、強力な抗炎症作用を特徴とするホルモンとしてはコルチゾールが適切です。
5.ノルアドレナリン
判定:誤り。
ノルアドレナリンは、交感神経終末や副腎髄質に関係し、覚醒、注意、血圧上昇などに関わります。副腎皮質から分泌される抗炎症作用をもつホルモンではありません。
覚えるポイント
- コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるストレス関連ホルモンです。
- コルチゾールは、抗炎症作用や免疫調整作用をもちます。
- アドレナリン、ノルアドレナリンは交感神経系や副腎髄質に関係します。
- ストレス応答では、交感神経系と HPA 系を区別して覚えます。