38Q74第38回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)共通科目ソーシャルワークの理論と方法

次の記述のうち、ボルクマン(Borkman, T.)によるセルフヘルプ・グループの「体験的知識」(Experiential Knowledge)と「専門的知識」(Professional Knowledge)に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

体験的知識は、同じ課題を生きる人が経験を通じて得た具体的・実践的・主観的な知です。専門的知識は、体系的教育、理論、研究、標準化された方法に基づく知です。

解説

体験的知識には、自分が経験した出来事の意味、感情、自己評価、対処の有効性が含まれるため3が最も適切です。セルフヘルプ・グループでは、専門家には得にくい「実際に生きてみて分かったこと」を相互に共有します。二つの知識は性質が異なりますが、相互排他的ではなく、対等に尊重して補完し合えます。専門職は体験を専門知で上書きせず、当事者の語りを知識として扱います。

選択肢の確認

1.「専門的知識」では、理論的、標準化された方法やエビデンスよりも実践的であることに価値が置かれている。
誤り。実践的で具体的な有用性を重視するのは体験的知識で、専門的知識は理論・研究・標準化を基盤とします。

2.「専門的知識」は、メンバーが行動することを通して学び、変化することで培われる。
誤り。メンバー自身の行動と経験から培われるのは体験的知識の説明です。

3.「体験的知識」では、自分の感情的側面や自己評価が加味されている。
正答。経験者本人の感情、意味づけ、価値判断を含む主観的で具体的な知識です。

4.「専門的知識」では、“今、ここ”での具体的な行動と次の観察可能な結果が重視される。
誤り。具体的な生活場面と結果を重視するのは、経験に根差した体験的知識の特徴です。

5.「体験的知識」と「専門的知識」は、相互排他的である。
誤り。異なる性質をもちますが、一方を採れば他方を排除する関係ではなく、相互に補完できます。

覚えるポイント

体験的知識=生きた経験・感情・具体性、専門的知識=理論・研究・標準化です。専門職は双方を対等な資源として統合します。

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