36PM21|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

胃潰瘍について正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1

公式正答は 1 です。正答内容は ヘリコバクター・ピロリ菌が原因となる。 です。

この問題のポイント

胃潰瘍の代表的原因はヘリコバクター・ピロリ感染とNSAIDsです。潰瘍は組織欠損が粘膜筋板を越えて粘膜下層以深へ達する病変で、粘膜内にとどまるびらんと区別します。

解説

H. pyloriは胃粘膜に持続感染し、炎症や粘膜防御機構の障害を介して消化性潰瘍の原因となります。NSAIDsもシクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジン産生を減らし、粘液・重炭酸分泌や粘膜血流などの防御機構を弱めるため、潰瘍の新生・悪化・出血リスクを高めます。

胃潰瘍から出血すると、血液が消化管内で変化して黒色便を生じ得ます。病理学的には、びらんは欠損が粘膜内にとどまるのに対し、潰瘍は粘膜筋板を越えて粘膜下層以深へ達します。「粘膜下層をさらに越えなければ潰瘍でない」という意味ではありません。

プロトンポンプ阻害薬(PPI)は胃酸分泌を強力に抑え、潰瘍治癒や再出血予防などに用いるため禁忌ではありません。活動性潰瘍の疼痛にNSAIDsを安易に投与すると病変を悪化させ得るので、原因・リスクを評価し別の鎮痛法を検討します。

選択肢の確認

選択肢1:ヘリコバクター・ピロリ菌が原因となる。

正答です。 H. pylori感染は胃粘膜の炎症・防御障害を介して胃潰瘍を生じさせる代表的原因であり、除菌治療は再発予防にも重要です。

選択肢2:黒色便は生じない。

正答ではありません。 胃潰瘍から上部消化管出血を来すと、消化された血液により黒色便を生じ得るため、「生じない」という記述は誤りです。

選択肢3:組織欠損は粘膜にとどまる。

正答ではありません。 粘膜内にとどまる欠損はびらんで、潰瘍は粘膜筋板を越えて粘膜下層以深へ達します。

選択肢4:プロトンポンプ阻害薬は禁忌である。

正答ではありません。 PPIは胃酸分泌を抑制し、胃潰瘍の治療や出血後の管理などに用いられる薬剤で、一般に禁忌とする記述は逆です。

選択肢5:疼痛時は NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を投与する。

正答ではありません。 NSAIDsは胃粘膜防御を低下させて潰瘍・出血を悪化させ得るため、胃潰瘍患者へ疼痛だけを理由に安易に投与する方針は不適切です。

覚えるポイント

  • 胃潰瘍の代表原因はH. pyloriとNSAIDs。
  • びらんは粘膜内、潰瘍は粘膜筋板を越えて粘膜下層以深へ達する。
  • 上部消化管出血では黒色便を生じ得て、PPIは治療に用いる。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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