38AM32|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
X 線による撮像について正しいのはどれか。 a.神経の走行方向の観察に適している。 b.臓器の動きの撮影が可能である。 c.組織を透過した X 線を画像化する。 d.造影剤は空間分解能の改善のために使用する。 e.得られる画像の空間分解能は 5 mm 程度である。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、X線撮像の原理、透視、造影剤、空間分解能が問われています。
組合せ問題なので、問題文中の a.b.c.d.e. をそれぞれ判定し、最終的に選択肢1〜5の組合せを選びます。
解説
X線撮像は、体内組織を透過したX線の強度差を画像化する検査です。
骨や金属などX線を吸収しやすいものは白く写りやすく、空気を含む肺などは黒く写りやすくなります。
X線透視を用いると、消化管造影、血管造影、カテーテル操作などで、臓器や器具の動きをリアルタイムに観察できます。
小項目の正誤は次のように整理できます。
- a.誤り。神経の走行方向の観察には、X線単純撮影よりMRIなどが適しています。
- b.正しい。X線透視や動画撮影により、臓器や器具の動きを観察できます。
- c.正しい。組織を透過したX線の強度差を画像化します。
- d.誤り。造影剤は主にコントラストを高めるために使用します。空間分解能そのものを改善するためではありません。
- e.誤り。X線画像の空間分解能を一律に5 mm程度とするのは不適切です。
よって、正しい小項目は b と c であり、選択肢3が正答です。
国家試験ではここを押さえる
X線は「透過したX線の強弱」を画像化します。造影剤は見えにくい構造のコントラストを上げる目的で使います。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。bは正しいですが、aは誤りです。神経走行の評価にはX線よりMRIなどが適します。
2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。どちらも誤りです。X線撮像は神経走行の観察を主目的とする検査ではなく、空間分解能を5 mm程度と固定して覚えるのも不適切です。
3.正しい。
選択肢3は b、c の組合せです。X線透視では動きの撮影が可能で、X線撮像は透過X線を画像化する検査です。
4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。cは正しいですが、dは誤りです。造影剤は空間分解能ではなく、主にコントラストの改善を目的に使います。
5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。どちらも誤りです。造影剤は空間分解能改善目的ではなく、X線画像の空間分解能も5 mm程度とは限りません。
覚えるポイント
- X線撮像は透過X線の強度差を画像化する。
- X線透視では臓器やカテーテルの動きを観察できる。
- 造影剤はコントラストを高めるために使う。
- 神経走行の観察にはMRIなどが適する。
- 空間分解能とコントラスト分解能を混同しない。