37AM32|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
画像計測について誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、医用画像計測における各モダリティの特徴が問われています。
重要なのは、PET、X線CT、MRI、SPECT、DICOMの役割を区別することです。
解説
X線CTは、X線の減弱差を利用して身体の断層像を得る装置です。空間分解能が高く、形態画像に優れています。
PETは、陽電子放出核種を用いて代謝や受容体分布などの機能情報を画像化します。代表例はFDG-PETによる糖代謝の評価です。PETは機能画像として有用ですが、一般に空間分解能はX線CTより低くなります。
そのため、「PETはX線CTよりも画像の解像度が高い」という記述は誤りです。
X線CTのCT値では、空気、脂肪、水、筋肉、骨の順におおむね高くなります。脂肪は低いCT値を示し、筋肉は脂肪より高いCT値を示します。
DICOMは、医用画像の保存や通信で用いられる標準規格です。ディジタルX線画像、CT、MRIなどの画像管理で重要です。
MRIでは、RFパルス後に縦磁化の回復であるT1緩和と、横磁化の減衰であるT2緩和が同時に進行します。撮像条件によりT1強調、T2強調などのコントラストを作ります。
SPECTは、単一光子放出核種からのガンマ線を検出し、断層像を作成する核医学検査です。
ひっかけポイント
CTは形態の解像度、PETやSPECTは機能情報に強い、という大きな整理が重要です。PETは有用な検査ですが、CTより空間分解能が高いわけではありません。
選択肢の確認
1.正答。記述としては誤り。
PETは代謝などの機能画像に優れますが、一般に空間分解能はX線CTより低いです。したがって、「PETはX線CTよりも画像の解像度が高い」は誤りです。
2.記述としては正しい。
X線CT像では、脂肪は筋肉より低いCT値を示します。そのため、筋肉の方が脂肪より高いCT値になります。
3.記述としては正しい。
ディジタルX線画像は、医用画像の標準規格であるDICOM形式で保存・通信されます。PACSとの連携でも重要です。
4.記述としては正しい。
MRI撮影では、T1緩和とT2緩和が同時に進行します。撮像条件によって、どちらの影響を強く反映するかを調整します。
5.記述としては正しい。
SPECTでは、放射性医薬品から放出されるガンマ線を検出し、断層像を得ることができます。
覚えるポイント
- X線CTは高い空間分解能をもつ形態画像に強いです。
- PETは代謝や機能情報に強いですが、CTより空間分解能が高いわけではありません。
- DICOMは医用画像の保存・通信の標準規格です。
- MRIでは、T1緩和とT2緩和が同時に進行します。
- SPECTでは核医学的な断層像が得られます。