37AM30|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
経皮的血液ガス分析装置について誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、経皮的血液ガス分析装置の測定原理と注意点が問われています。
経皮的血液ガス分析装置は、皮膚を加温して毛細血管血を動脈化し、皮膚表面へ拡散してくるO₂やCO₂を測定します。
解説
経皮的血液ガス分析装置では、センサを皮膚表面に装着し、電極と皮膚の間にガス透過膜を介在させます。皮膚を加温することで局所血流を増加させ、血液中のガスが皮膚表面へ拡散しやすくなります。
特に新生児では、反復採血を減らしながら連続的に酸素化や換気状態を把握できるため、モニタリングに用いられます。
PtcO₂は経皮的酸素分圧、PaO₂は動脈血酸素分圧です。経皮測定では、皮膚での酸素消費や拡散の影響を受けるため、PtcO₂がPaO₂より常に高値を示すわけではありません。一般にPtcO₂はPaO₂より低めになることが多く、較正や装着状態、皮膚状態の影響を受けます。
ひっかけポイント
経皮測定は血液ガスを直接測っているのではありません。皮膚を通って拡散してきたガスを測定するため、皮膚血流、加温、装着状態、膜の状態に影響されます。
選択肢の確認
1.記述としては正しい。
経皮的血液ガス分析装置は、新生児の連続モニタリングに用いられます。採血回数を減らす目的でも有用です。
2.記述としては正しい。
皮膚表面を43℃程度に加温し、局所血流を増加させて毛細血管血を動脈化します。ただし、熱傷を防ぐため装着部位や時間管理が重要です。
3.正答。記述としては誤り。
経皮的に測定されたPtcO₂は、PaO₂よりも高値を示すとは限りません。皮膚での酸素消費や拡散抵抗の影響により、一般にPaO₂より低めに出ることがあります。
4.記述としては正しい。
電極はガス透過膜を介して皮膚と接触します。膜を通過したO₂やCO₂を電極で測定します。
5.記述としては正しい。
血液から皮膚表面に拡散するガスを測定します。直接動脈血を採取して測定する血液ガス分析とは異なります。
覚えるポイント
- 経皮的血液ガス分析装置は、皮膚を加温してガス拡散を利用します。
- 新生児モニタリングで重要です。
- PtcO₂はPaO₂と完全に同じではなく、皮膚状態や装着条件の影響を受けます。
- センサ装着では、加温による熱傷や装着部位のローテーションに注意します。