38AM34|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
体外式除細動器で正しいのはどれか。 a.電極ペーストを使用しないと除細動効果が低下する。 b.電源コードをコンセントに接続した状態で保管する。 c.出力端子はフローティングされている。 d.二相性波形の極性の反転にはコイルを使用する。 e.通電テストには 500 Ω の負荷抵抗を使用する。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、体外式除細動器の使用時の接触抵抗、保管、電気的安全、点検が問われています。
除細動器は救急時に使用する治療機器なので、普段の保守管理が非常に重要です。
解説
体外式除細動では、胸壁を介して心臓へ大きな電流を短時間流します。
電極と皮膚の接触が悪いと、胸壁インピーダンスが高くなり、心臓へ十分なエネルギーが届きにくくなります。また、皮膚熱傷のリスクも高くなります。
小項目の正誤は次のように整理できます。
- a.正しい。電極ペーストや専用パッドは接触抵抗を下げ、除細動効果を保つために重要です。
- b.正しい。充電式バッテリを維持するため、通常は電源コードを接続した状態で保管します。
- c.正しい。患者への通電回路は電気的安全のためフローティングされています。
- d.誤り。二相性波形の極性反転は、コイルではなく電子回路によるスイッチングで行われます。
- e.誤り。通電テストでは一般に人体胸郭インピーダンスを想定した負荷を用いますが、500 Ωは大きすぎます。代表的には50 Ω程度の負荷が用いられます。
よって、正しい小項目は a、b、c であり、選択肢1が正答です。
ME機器管理での注意点
除細動器は「使う直前に動けばよい」機器ではありません。日常点検でバッテリ、パッド、ケーブル、出力、同期機能、記録紙などを確認します。
選択肢の確認
1.正しい。
選択肢1は a、b、c の組合せです。電極接触の確保、電源接続保管、出力端子のフローティングはいずれも正しい内容です。
2.誤り。
選択肢2は a、b、e の組合せです。aとbは正しいですが、eは誤りです。通電テストの負荷抵抗として500 Ωは適切ではありません。
3.誤り。
選択肢3は a、d、e の組合せです。aは正しいですが、dとeは誤りです。二相性波形の極性反転にコイルを使用するわけではありません。
4.誤り。
選択肢4は b、c、d の組合せです。bとcは正しいですが、dは誤りです。
5.誤り。
選択肢5は c、d、e の組合せです。cは正しいですが、dとeは誤りです。
覚えるポイント
- 除細動では電極接触を良くし、胸壁インピーダンスを下げる。
- バッテリ維持のため、電源接続状態で保管する。
- 出力端子はフローティングされている。
- 二相性波形の極性反転は電子回路で行う。
- 通電テストでは適切な負荷抵抗を用い、出力確認を行う。