38AM4|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能細胞・代謝・薬理細胞小器官・ATP・糖質/脂質代謝・ADME
薬物動態について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、投与経路、用量反応曲線、50%致死量、半減期の基本が問われています。
薬物動態では、薬が体内に入ってから、吸収、分布、代謝、排泄される流れを理解します。
解説
50%致死量は LD50 とも呼ばれ、一定条件下の動物実験などで、投与された動物の50%が死亡する用量を意味します。
薬の安全性を考えるうえで、効果が出る用量と有害作用が出る用量の差は重要です。
また、半減期の問題では、時間が半減期の何倍かを確認します。
- 1半減期後:1/2
- 2半減期後:1/4
- 3半減期後:1/8
- 4半減期後:1/16
したがって、4半減期後を1/8とする記述は誤りです。
ひっかけポイント
半減期は「半分になる回数」で考えます。4倍の時間なら、2を4回かけて 1/16 になります。
選択肢の確認
1.誤り。
静脈内注射は血管内へ直接投与するため、一般に効果発現は最も速いです。筋肉内注射は吸収過程を経るため、静脈内注射より効果発現は遅くなります。
2.誤り。
静脈内注射は血中濃度が速やかに上昇しますが、持続時間が必ず筋肉内注射より長いとはいえません。筋肉内注射では吸収が比較的ゆっくりで、作用が持続しやすい場合があります。
3.誤り。
50%有効量は、薬理作用の評価で用いられる指標です。「臨床研究で50%の被験者に効果が出る用量」と限定して説明するのは不適切です。
4.正しい。
50%致死量は、動物実験などで50%の動物が死亡する用量を示します。
5.誤り。
生物学的半減期の4倍の時間が経過すると、血中濃度は 1/2、1/4、1/8、1/16 と低下します。1/8になるのは3半減期後です。
覚えるポイント
- 静脈内注射は効果発現が速い。
- 50%致死量はLD50で、50%が死亡する用量。
- 半減期4回分では血中濃度は1/16になる。
- 薬物動態では、投与経路と血中濃度変化をセットで考える。