38PM11|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
病理・臨床医学救急・集中治療・周術期心停止/AED・SOFA・脳死・FAST・術前評価
外傷診療において迅速簡易超音波検査(FAST)で確認するのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、外傷初期診療で行うFASTの目的が問われています。
FASTは、外傷患者に対してベッドサイドで迅速に超音波検査を行い、主に体腔内出血を疑う所見を確認する検査です。
解説
FASTはFocused Assessment with Sonography for Traumaの略で、外傷診療における迅速簡易超音波検査です。
特に確認するのは、腹腔内や心嚢内の液体貯留です。外傷患者で腹腔内に液体があれば、状況から腹腔内出血を強く疑います。
代表的な観察部位は次の通りです。
- 心嚢周囲
- 肝周囲、モリソン窩
- 脾周囲
- 骨盤腔、ダグラス窩または膀胱直腸窩
救急でのポイント
FASTは「出血性ショックを早く見つけるための検査」と考えると整理しやすいです。CT室へ移動できない不安定な患者でも、ベッドサイドで実施できる点が重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
急性硬膜外血腫は頭部CTなどで評価します。FASTで確認する代表的所見ではありません。
2.誤り。
外傷性気胸は胸部X線、胸部超音波、CTなどで評価します。拡張FASTで気胸を評価することはありますが、通常のFASTで問われる中心は腹腔内出血です。
3.誤り。
肩関節脱臼は身体診察やX線検査で評価します。FASTの対象ではありません。
4.正しい。
FASTでは腹腔内の液体貯留を確認し、外傷患者では腹腔内出血を疑います。
5.誤り。
大腿骨頸部骨折はX線やCTで評価します。FASTで確認する対象ではありません。
覚えるポイント
- FASTは外傷患者の迅速超音波検査です。
- 主に腹腔内出血や心嚢液貯留を確認します。
- 不安定な外傷患者では、ベッドサイドで実施できることが重要です。
- 頭蓋内病変、骨折、脱臼の評価はFASTの主目的ではありません。