69AM040|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
ALP アイソザイムについて誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5(免疫グロブリン結合型は電気泳動で最も陽極側に検出される)
この問題のポイント
アルカリホスファターゼの各アイソザイムを、由来臓器・熱安定性・食事の影響・電気泳動位置と対応させる問題です。
解説
アルカリホスファターゼ〈alkaline phosphatase:ALP〉は肝、骨、小腸、胎盤などに由来するアイソザイムをもち、電気泳動でALP1〜ALP6に分けて由来を推定します。高分子肝型ALP1は胆道閉塞時に細胞膜成分などと結合した高分子型として増加し、標準的な分画では陽極側に現れます。肝型ALP2は成人血清の主成分、骨型ALP3は骨芽細胞由来で成長期小児に多く、胎盤型ALP4は耐熱性、小腸型ALP5はとくに血液型B・O型の分泌型で高脂肪食後に出現しやすいという特徴があります。免疫グロブリン結合型ALP6はALPが免疫グロブリンと結合して高分子化したもので、泳動が遅く陰極側に検出されます。したがって「最も陽極側」は誤りです。アイソザイム検査では総活性の高低だけでなく、どの分画が増えているかから肝胆道系、骨、胎盤、小腸などの由来を考えます。
選択肢の確認
1.正しい。胎盤型ALP4は熱に対して比較的安定であり、他の臓器非特異型ALPとの鑑別に耐熱性が利用されます。
2.正しい。小児、とくに成長期は骨芽細胞による骨形成が活発なため、成人より骨型ALP3が高く、生理的に総ALPも高値になります。
3.正しい。小腸型ALP5は高脂肪食後に血中へ増えやすく、血液型B・O型の分泌型で影響が目立ちます。
4.正しい。高分子肝型ALP1は胆汁うっ滞で出現し、胆管閉塞や閉塞性黄疸で上昇します。
5.誤り。免疫グロブリン結合型ALP6は分子が大きく泳動が遅いため陰極側に現れ、最も陽極側ではありません。
覚えるポイント
- ALP1は高分子肝型で胆汁うっ滞、ALP3は骨型で成長期小児に多い。
- 胎盤型ALP4は耐熱性、小腸型ALP5は高脂肪食の影響を受ける。
- 免疫グロブリン結合型ALP6は遅く泳動され陰極側に現れる。
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