115A018|第115回 歯科医師国家試験 過去問
現病歴の聴取において閉ざされた質問はどれか。 1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
問診では、患者が自由に語れる開かれた質問と、回答範囲を限定して事実を確認する閉ざされた質問を使い分けます。
解説
閉ざされた質問は、「はい・いいえ」や限られた選択肢で答えられる質問です。症状の有無、誘発条件、部位などを短時間で具体的に確認するのに適しています。
現病歴の聴取では、まず開かれた質問で患者の訴えを広く把握し、その後に閉ざされた質問で内容を絞り込みます。「ものを嚙んだ時に痛みを感じましたか」は、咬合時痛の有無を「はい・いいえ」で確認する典型的な閉ざされた質問です。
ひっかけポイント
質問文が「はい・いいえ」で答えられても、現病歴ではなくアレルギー歴を尋ねている場合や、患者に因果関係を推測させる誘導的な場合があります。
選択肢の確認
a.「どのような痛みでしたか」
該当しません。
患者が痛みの性質を自由に表現できる開かれた質問です。自発痛、拍動痛、鋭い痛みなどを広く聴取できます。
b.「痛みに気付いたのはいつ頃ですか」
該当しません。
回答は特定の時期に焦点化されますが、「はい・いいえ」に限定されず、発症時期を患者の言葉で答える質問です。
c.「ものを嚙んだ時に痛みを感じましたか」
正しい。
咬合や咀嚼によって痛みが誘発されたかを「はい・いいえ」で確認する、現病歴に関する閉ざされた質問です。
d.「痛みには喫煙が関係していると思いますか」
正答ではありません。
回答範囲は限定されますが、患者に痛みと喫煙の因果関係を推測させる誘導的な質問です。喫煙歴は事実として別に聴取し、関連性は医療者が評価します。
e.「痛み止めでアレルギーが出たことはありますか」
正答ではありません。
形式は閉ざされた質問ですが、尋ねているのは現病歴ではなく薬物アレルギー歴です。設問条件に合いません。
覚えるポイント
- 開かれた質問は患者の自由な語りを促します。
- 閉ざされた質問は症状の有無や誘発条件を具体的に確認します。
- 問診では質問形式だけでなく、現病歴・既往歴・アレルギー歴のどれを聴いているかも確認します。