115B013|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯周病の細菌検査において最も検出感度が高いのはどれか。 1つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
細菌検査の感度は、標的を増幅して検出するかで大きく変わります。PCR 法は微量の標的DNAを増幅できるため、高い検出感度を示します。
解説
PCR 法は、特定のDNA配列を繰り返し増幅する検査法です。検体中の細菌数が少なくても、標的遺伝子が存在すれば増幅して検出できるため、歯周病原細菌の検出に高い感度を示します。
歯周ポケット内には、多数の菌種が複雑なバイオフィルムを形成しています。嫌気性菌や培養が難しい菌も多いため、培養条件に左右されにくいPCR 法が有用です。
ただしPCR 法は、死菌由来のDNAを検出する可能性があり、検出されたことが必ずしも生きた細菌の存在や病原性の発現を意味するとは限りません。定量PCRでは細菌量の推定も可能です。
ひっかけポイント
DNAプローブ法は標的DNAへ結合して検出しますが、通常はPCRのような増幅工程がないため、検出感度はPCR 法より低くなります。
選択肢の確認
a.培養法
誤り。
培養法は生きた細菌を分離し、菌種同定や薬剤感受性試験を行える利点があります。しかし、検体輸送や培養条件に影響され、難培養性・偏性嫌気性菌では検出感度が低下します。
b.PCR 法
正しい。
微量の標的DNAを増幅して検出するため、選択肢の中で最も高い検出感度を得やすい方法です。
c.特異抗体法
誤り。
特異抗体法は細菌抗原を抗体で検出します。迅速性や特異性に利点がありますが、核酸増幅を行うPCR 法ほど微量検出に優れるとは限りません。
d.酵素活性測定法
誤り。
酵素活性測定法は、特定細菌群がもつ酵素活性を利用する間接的検査です。迅速ですが、菌種の詳細な同定や微量検出能力はPCR 法に劣ります。
e.DNA プローブ法
誤り。
DNA プローブ法は、標的核酸に相補的なプローブを結合させて検出します。増幅を伴わない場合、微量DNAの検出感度はPCR 法より低くなります。
覚えるポイント
- PCR 法は標的DNAを増幅するため、検出感度が高い方法です。
- 培養法は生菌の確認や薬剤感受性試験に有用です。
- PCR陽性でも、生菌の存在や発症を単独で確定するものではありません。