115B084|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
全部床義歯製作過程における仮想咬合平面の設定で基準になるのはどれか。 3つ 選べ。
3つ選択
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正解: a・b・d
正答
a、b、d
この問題のポイント
全部床義歯の仮想咬合平面は、正面では両瞳孔線、側面ではCamper 平面を基準にします。模型上ではHIP 平面も参考になります。
解説
無歯顎では天然歯の咬合平面が失われているため、咬合床を用いて仮想咬合平面を設定します。
正面からみた上顎前歯部の咬合平面は、顔貌の左右的調和を得るために両瞳孔線と平行に設定します。
側面からみた咬合平面は、鼻翼下縁と耳珠付近を結ぶCamper 平面とおおむね平行になるよう調整します。
HIP 平面は、切歯乳頭と左右の翼突下顎ヒダ・ハミュラーノッチ付近を基準に設定される模型上の平面で、咬合平面設定の参考になります。
Bonwill三角は咬合器設計や下顎運動の幾何学的概念、フランクフルト平面は頭蓋顔面の基準平面として重要ですが、全部床義歯の仮想咬合平面を直接設定する代表的基準ではありません。
選択肢の確認
a.両瞳孔線
正しい。
正面観で咬合平面の左右的傾斜を調整する基準です。前歯部咬合平面を両瞳孔線と平行にします。
b.HIP 平面
正しい。
無歯顎模型上で切歯乳頭と後方の解剖学的指標から設定し、咬合平面の参考にします。
c.Bonwill 三角
誤り。
左右顆頭点と下顎中切歯点を結ぶ正三角形の概念で、咬合器や下顎運動の理解に用います。仮想咬合平面設定の直接基準ではありません。
d.Camper 平面
正しい。
側貌での咬合平面設定に用い、一般に鼻翼下縁と耳珠付近を結ぶ線を基準とします。
e.フランクフルト平面
誤り。
眼窩下縁と外耳道上縁を結ぶ頭蓋基準平面です。セファロ分析などで重要ですが、全部床義歯の仮想咬合平面設定の代表的基準ではありません。
覚えるポイント
- 正面は両瞳孔線、側面はCamper 平面を確認します。
- HIP平面は無歯顎模型上の咬合平面設定に利用します。
- Bonwill三角とフランクフルト平面は、用途の異なる基準です。