115C052|第115回 歯科医師国家試験 過去問
疾患と出血傾向の原因の組合せで正しいのはどれか。 1つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
出血傾向は、血管壁、血小板、凝固因子のどこに異常があるかを整理します。再生不良性貧血では骨髄不全によって血小板が減少し、出血傾向を生じます。
解説
止血は、血管収縮、血小板血栓形成、凝固反応によるフィブリン形成の順に進みます。疾患ごとに、主に障害される段階が異なります。
再生不良性貧血では、造血幹細胞の障害によって骨髄の造血機能が低下し、赤血球、白血球、血小板が減少する汎血球減少を生じます。血小板減少により、点状出血、紫斑、鼻出血、歯肉出血などが起こりやすくなります。
歯科治療では、血小板数、好中球数、貧血の程度を確認し、抜歯や歯周外科などの侵襲的処置について主治医と連携します。
画像の確認
実画像では、疾患と血液所見の組合せ表が示され、『再生不良性貧血―血小板減少』の行が一致している。他の行は疾患に典型的な血球変化と対応しないため、正答cを直接支える。
選択肢の確認
a.選択肢a(問題画像参照)
誤り。
問題画像のaは「Osler 病-ビタミン C 欠乏」です。Osler 病は遺伝性出血性毛細血管拡張症で、血管形成異常による出血を生じます。ビタミンC欠乏による出血は壊血病です。
b.選択肢b(問題画像参照)
誤り。
問題画像のbは「血友病 A-第Ⅸ因子欠乏」です。血友病Aは第Ⅷ因子欠乏であり、第Ⅸ因子欠乏は血友病Bです。
c.選択肢c(問題画像参照)
正しい。
問題画像のcは「再生不良性貧血-血小板減少」です。骨髄不全による汎血球減少の一部として血小板が減少し、出血傾向を生じます。
d.選択肢d(問題画像参照)
誤り。
問題画像のdは「von Willebrand 病-第Ⅹ因子欠乏」です。von Willebrand病はvon Willebrand因子の量的・質的異常によって血小板粘着が障害されます。第Ⅹ因子欠乏が本態ではありません。
e.選択肢e(問題画像参照)
誤り。
問題画像のeは「Schönlein-Henoch 紫斑病-ビタミン K 欠乏」です。現在はIgA血管炎と呼ばれ、IgA免疫複合体による小血管炎が本態です。ビタミンK欠乏による凝固因子産生低下とは異なります。
覚えるポイント
- 血友病Aは第Ⅷ因子、血友病Bは第Ⅸ因子の欠乏です。
- 再生不良性貧血では汎血球減少が起こります。
- von Willebrand病では血小板粘着障害と第Ⅷ因子安定化障害が生じます。