115D008|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
低値になると粥状動脈硬化のリスクが高くなるのはどれか。 1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
粥状動脈硬化では、LDLコレステロールとHDLコレステロールの働きを対比します。HDLコレステロールの低値は動脈硬化リスクを高めます。
解説
HDLは末梢組織や血管壁に蓄積したコレステロールを回収し、肝臓へ運ぶ逆転送に関与します。そのためHDLコレステロールが低いと、この防御的作用が弱くなり、粥状動脈硬化のリスクが高くなります。
一方、LDLはコレステロールを末梢へ運びます。LDLコレステロールは低値ではなく、高値が動脈硬化リスクです。
選択肢の確認
a.ALT
誤り。
ALTは主に肝細胞障害を反映する酵素です。低値が粥状動脈硬化の代表的リスクになる検査値ではありません。
b.BUN
誤り。
BUNは尿素窒素で、腎機能や蛋白代謝、脱水などの影響を受けます。低値と粥状動脈硬化リスクを直接対応させません。
c.総コレステロール
誤り。
総コレステロールは複数のリポ蛋白中のコレステロールを含みます。一般に低値より高値が問題となり、本問の低値でリスクが高くなる指標ではありません。
d.LDL コレステロール
誤り。
LDLコレステロールは高値になると血管壁へのコレステロール蓄積を促し、粥状動脈硬化のリスクを高めます。
e.HDL コレステロール
正しい。
HDLによるコレステロール逆転送の働きが弱くなるため、HDLコレステロールの低値は粥状動脈硬化のリスクになります。
覚えるポイント
- LDLは末梢へコレステロールを運び、高値がリスクです。
- HDLはコレステロール逆転送に関与し、低値がリスクです。
- ALTは肝機能、BUNは主に腎機能の評価に用います。