115D034|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
感覚障害を生じるのはどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
薬物の有害事象では、薬効分類だけでなく、障害されやすい神経や感覚器を結びつけます。シスプラチンとストレプトマイシンは感覚障害を起こし得ます。
解説
シスプラチンは白金製剤の抗悪性腫瘍薬です。累積投与量に関連して末梢神経障害を生じ、手足のしびれや感覚低下を起こすことがあります。内耳障害による難聴にも注意します。
ストレプトマイシンはアミノグリコシド系抗菌薬です。第8脳神経障害が代表的な重篤有害事象で、前庭機能障害によるめまい・平衡障害や、耳鳴・難聴を生じ得ます。
歯科診療では、患者が訴えるしびれやめまいを局所麻酔・口腔病変だけの問題と決めつけず、服薬歴と抗癌薬治療歴を確認します。
選択肢の確認
a.アシクロビル
誤り。
抗ヘルペスウイルス薬です。腎機能低下時には精神神経症状へ注意しますが、末梢感覚障害を代表的有害事象として選ぶ薬ではありません。
b.シスプラチン
正しい。
用量依存性の末梢感覚神経障害を起こし、しびれや感覚低下を生じることがあります。聴覚障害にも注意します。
c.ミコナゾール
誤り。
アゾール系抗真菌薬で、肝機能障害や薬物相互作用が重要です。代表的に感覚障害を生じる薬ではありません。
d.アモキシシリン水和物
誤り。
ペニシリン系抗菌薬で、アレルギー反応や消化器症状などに注意します。感覚障害は代表的有害事象ではありません。
e.ストレプトマイシン硫酸塩
正しい。
第8脳神経を障害し、前庭感覚や聴覚の障害として、めまい、平衡障害、耳鳴、難聴を生じ得ます。
覚えるポイント
- シスプラチンは末梢神経障害と聴覚障害に注意します。
- ストレプトマイシンは第8脳神経障害が重要です。
- 薬物有害事象では、腎機能と累積投与の影響も確認します。