115D059|第115回 歯科医師国家試験 過去問
【厚生労働省では採点除外・本アプリで学習用正答を設定】 イオンチャネルと透過するイオンの模式図を示す。 ロクロニウム臭化物が遮断するのはどれか。 1つ選べ。

解答・解説を見る
この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答(本アプリの学習用判定)
e
この正答は厚生労働省の公式正答ではありません。
公式の取扱い
厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「問題として適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。上記の答えは、問題自体は適切とする公式判断と標準的知見を基に、本アプリが学習用に設定したものです。
考え方
ロクロニウム臭化物は、神経筋接合部の筋型ニコチン性アセチルコリン受容体に競合的に拮抗する非脱分極性筋弛緩薬である。筋型ニコチン性受容体は単一イオンだけを通すチャネルではなく、Na+とK+を通す非選択的陽イオンチャネルである。静止膜電位付近では電気化学的勾配に従ってNa+が細胞内へ、K+が細胞外へ移動するため、両方向の流れを示すオが該当する。厚生労働省の正答値表はD059を空欄としているため、eは本アプリの学習用正答であり公式正答ではない。
画像の確認
実画像では、アがCa2+流入、イがCl−流入、ウがK+流出、エがNa+流入、オがNa+流入とK+流出を伴うイオンチャネルとして模式化されている。筋型ニコチン性アセチルコリン受容体はNa+とK+を通す非選択的陽イオンチャネルであるため、両イオンの移動を同時に示すオが本アプリの学習用正答eに対応する。
選択肢の確認
a.ア
誤り。アはCa2+のみが細胞内へ流入する模式である。ロクロニウムの主標的である筋型ニコチン性受容体は、Ca2+選択的チャネルではない。
b.イ
誤り。イはCl−が細胞内へ流入する陰イオンチャネルの模式であり、筋型ニコチン性受容体のイオン透過性とは異なる。
c.ウ
誤り。ウはK+のみが細胞外へ流出する模式である。筋型ニコチン性受容体はK+だけでなくNa+も通す。
d.エ
誤り。エはNa+のみが細胞内へ流入する模式であり、筋型ニコチン性受容体の非選択的陽イオン透過性を十分に表していない。
e.オ
正しい。オはNa+の細胞内流入とK+の細胞外流出を同時に示し、筋型ニコチン性アセチルコリン受容体のチャネル特性に一致する。ロクロニウムはこの受容体へのアセチルコリンの作用を妨げて神経筋伝達を遮断する。
学習の要点
ロクロニウムの標的は筋型ニコチン性アセチルコリン受容体であり、この受容体は非選択的陽イオンチャネルである。静止膜電位付近でのNa+流入とK+流出を一組として捉える。