116C054第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

58 歳の女性。前歯部の審美不良を主訴として来院した。7 年前に装着した前装 ブリッジが変色し、数年前から気になっていたという。診察の結果、上顎前歯部に 陶材焼付ブリッジによる補綴処置を行うこととした。支台歯形成時の口腔内写真 (別冊No. 20A)、完成したブリッジの唇側面ならびに口蓋側面の写真(別冊No. 20 B)及び装着時の口腔内写真(別冊No. 20C)を別に示す。 メタルフレーム鋳造から装着までの過程を実施の順番に並べよ。 解答:メタルフレーム鋳造→①→②→③→④→⑤→装着

116C054の問題画像
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正解: a

正答

a

この問題のポイント

陶材焼付ブリッジでは、分割鋳造体の位置関係を口腔内で記録し、ろう付け後に金属表面を処理して陶材を築盛・焼成します。

解説

長いブリッジでは鋳造収縮や変形を避けるため分割鋳造し、口腔内で舌面コアを採得して正確な位置関係を記録した後にろう付けします。ろう付け後、金属表面の清掃・調整を行い、ディギャッシングによって酸化膜を形成します。

その後、オペーク陶材からデンティン・エナメル陶材を焼成し、形態・色調調整後にグレージングして表面を平滑化します。

画像の確認

実画像では、上顎前歯部の広い欠損を離れた左右支台歯で補う長いブリッジで、完成物の口蓋面には連続した金属フレーム、唇面には焼付陶材がみえる。この長い鋳造体の支台間位置を口腔内で舌面コアに記録してからろう付けし、金属面をディギャッシングした後に陶材焼成、最後にグレージングを行う順序が対応する。

選択肢の確認

a.d → b → e → a → c(舌面コア採得 → ろう付け → ディギャッシング → 陶材焼成 → グレージング)
正しい。d → b → e → a → cは、舌面コア採得→ろう付け→ディギャッシング→陶材焼成→グレージングの適切な順序です。

b.c → a → e → b → d(グレージング → 陶材焼成 → ディギャッシング → ろう付け → 舌面コア採得)
誤り。グレージングは陶材焼成後の最終段階であり、最初には行いません。

c.b → e → a → c → d(ろう付け → ディギャッシング → 陶材焼成 → グレージング → 舌面コア採得)
誤り。ろう付け前に口腔内で舌面コアを採得して位置関係を記録する必要があります。

d.c → d → b → e → a(グレージング → 舌面コア採得 → ろう付け → ディギャッシング → 陶材焼成)
誤り。グレージングを先に行うことはできず、舌面コア採得とろう付けの順序も不適切です。

e.b → d → e → a → c(ろう付け → 舌面コア採得 → ディギャッシング → 陶材焼成 → グレージング)
誤り。舌面コア採得はろう付け前に行うため、ろう付け後に配置する順序は不適切です。

覚えるポイント

  • 舌面コアで分割鋳造体の口腔内位置を記録する。
  • ろう付け後にディギャッシングを行う。
  • 陶材焼成後の最終表面処理がグレージング。

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