116D044|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
58 歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、上顎左側欠損部に インプラント義歯を製作することとした。インプラント埋入手術のために製作した 装置(別冊No. 12A)と装置を用いた処置時の写真(別冊No. 12B)を別に示す。 この装置の使用目的はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
インプラント埋入用のサージカルガイドは、術前計画を口腔内へ正確に移し、解剖学的危険部位を避けるために用います。
解説
提示された装置は、ドリルの進入位置・方向・深さを規制するサージカルガイドです。これにより計画した埋入位置を再現し、上顎臼歯部では上顎洞底までの距離を守って穿孔リスクを減らします。
治療選択のポイント
CT上で骨幅・骨高、上顎洞、隣在歯根を確認し、補綴主導で埋入位置を設定します。ガイドは計画を補助しますが、術中の注水やトルク管理は別に必要です。
画像の確認
実画像では、透明な歯列支持型装置の欠損部に複数の金属スリーブが配置され、手術写真ではドリルがそのスリーブを通って進入している。スリーブがドリルの入口・方向・深さを機械的に制限するため、計画した埋入位置を再現し、上顎洞底を越える穿孔を防ぐ目的につながる。
選択肢の確認
a.開口の保持
誤り。開口保持にはバイトブロックなどを用い、この装置の主目的ではありません。
b.熱傷の防止
誤り。熱傷防止には十分な注水と適切な回転数が重要で、ガイド単独の目的ではありません。
c.トルク値の設定
誤り。トルク値は埋入用モーターやトルクレンチで設定・測定します。
d.埋入位置の規定
正しい。ガイドスリーブによりドリルの位置と方向を規定し、計画した部位へ埋入します。
e.上顎洞穿孔の防止
正しい。ドリル深度と方向を制御することで上顎洞への穿孔を防ぐ助けになります。
覚えるポイント
- サージカルガイドは位置・方向・深さを規定します。
- 上顎臼歯部では上顎洞との距離が重要です。
- 熱傷防止には注水、初期固定評価にはトルク管理が必要です。