116D063第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

65 歳の女性。上顎左側臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。診察 の結果、上顎部分床義歯を製作することとした。義歯製作中のある過程の写真(別 冊No. 24A)と完成した義歯の写真(別冊No. 24B)を別に示す。 矢印で示す部位に共通するのはどれか。3 つ選べ。

116D063の問題画像
3つ選択
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正解: b・d・e

正答

b、d、e

この問題のポイント

部分床義歯のガイドプレーンと隣接面板は、義歯の着脱方向を規定し、回転・横揺れを抑えます。

解説

製作過程の模型上で形成された平行な面と、完成義歯の対応する金属面は、ガイドプレーンとそれに接する隣接面板です。両者が接触することで義歯の着脱を誘導し、水平的な移動や回転を抑えます。

維持は主としてクラスプ先端などがアンダーカットへ作用することで得られ、支持はレストが負担します。

画像の確認

実画像では、模型上の平行な歯面に対応して、完成義歯の矢印部にはアンダーカットへ入らない剛性の金属腕・隣接面板が配置されている。これらが支台歯軸面へ接触して挿入路を規定し、側方移動と回転へ抵抗するため、着脱の誘導、横揺れの抑制、回転防止が共通作用となる。

選択肢の確認

a.維持の向上
誤り。摩擦による補助的維持は得られますが、この部位に共通する主役割として最も適切ではありません。

b.回転の防止
正しい。ガイドプレーンと隣接面板の接触は義歯の回転を防ぎます。

c.支持の増大
誤り。垂直的支持の増大は主としてレストと顎堤で得ます。

d.着脱の誘導
正しい。平行な面が義歯の着脱方向を規定し、挿入・撤去を誘導します。

e.横揺れの抑制
正しい。側方からの力に抵抗して義歯の横揺れを抑制します。

覚えるポイント

  • ガイドプレーンは着脱方向を規定します。
  • 隣接面板との接触で回転・横揺れを抑えます。
  • 支持はレスト、維持はクラスプ先端が中心です。

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