116D089|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
上顎前突で用いるアクチバトールの模式図を示す。 上顎前歯を舌側傾斜させるために誘導面形成すべき部位はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
アクチバトールで上顎前歯を舌側傾斜させるには、装置が後方へ動く空間と、前歯が舌側へ移動する空間を選択的に削合します。
解説
Ⅱ級用アクチバトールを構成咬合位で装着すると、下顎は元の後方位へ戻ろうとし、装置も後方へ動こうとします。そこで、装置後方移動の妨げとなる上顎臼歯近心側のオを削合します。
さらに、上顎唇側誘導線から舌側方向の力を受けた上顎前歯が移動できるよう、上顎前歯口蓋側のアを削合します。この二つの誘導面形成により上顎前歯の舌側傾斜を誘導します。
画像の確認
実画像では、アが上顎前歯の口蓋側に接する床部分、オが上顎臼歯近心側の床部分として示され、上顎前歯唇側には誘導線が描かれている。アを削合して前歯の舌側移動空間を作り、オを削合してアクチバトール自体の後方移動を許すことで、誘導線の力による上顎前歯舌側傾斜を導く。
選択肢の確認
a.ア
正しい。アは上顎前歯口蓋側であり、前歯が舌側へ移動するための空間を形成します。
b.イ
誤り。イは下顎前歯側の部位で、上顎前歯の舌側傾斜を目的とする削合部位ではありません。
c.ウ
誤り。ウは下顎臼歯部の誘導面であり、本設問の上顎前歯移動には用いません。
d.エ
誤り。エは上顎臼歯遠心側で、装置の後方移動を可能にする削合部位ではありません。
e.オ
正しい。オは上顎臼歯近心側で、装置が後方へ移動するための空間を形成します。
覚えるポイント
- 上顎前歯口蓋側を削合して前歯の移動空間をつくります。
- 上顎臼歯近心側を削合して装置の後方移動を許します。
- 正答はアとオです。