117C030|第117回 歯科医師国家試験 過去問
68 歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。使用中の義歯は10 年前に製作 し、破折による修理を繰り返したという。上顎前歯部ブリッジの再製作も希望して いる。診察の結果、④ ③ 2 ① ① ②ブリッジと7 - 5 3 - 7 の可撤性義歯を製作 することとした。現在装着している義歯とプロビジョナルレストレーションを撤去 した状態の口腔内写真(別冊No. 8A)と製作中のブリッジの写真(別冊No. 8B)を別 に示す。 この後に行う治療・製作過程を示す。 ①→②→咬合採得→ブリッジの研磨→フレームワーク製作→人工歯排列 →ブリッジ・ろう義歯試適→③→④→⑤ ④に入るのはどれか。1 つ選べ。 ただし、①~⑤はa~eのいずれかに該当する。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
固定性補綴装置と部分床義歯を同時製作する場合は、ブリッジの形態を義歯設計へ反映し、最後にブリッジを装着してから義歯を装着します。
解説
まずブリッジを試適して形態と適合を確認し、その状態を含めて義歯の精密印象を採得します。その後、咬合採得、ブリッジ研磨、フレームワーク製作、人工歯排列を進め、ブリッジとろう義歯を同時に試適します。
試適後は義歯を重合・研磨し、ブリッジを口腔内に装着して支台装置の位置関係を確定した後、完成義歯を装着します。したがって④はブリッジの装着です。
治療選択のポイント
義歯のクラスプ、レスト、ガイドプレーンがブリッジ形態に適合するよう、固定性補綴装置と可撤性義歯の製作順序を連携させます。
画像の確認
実画像では、上顎前歯部に複数の支台歯が残り、作業模型上にはそれらを連結する金属裏装前装ブリッジが完成している。ブリッジと可撤性義歯を同時に試適した後、義歯完成前にブリッジを装着する工程となる外観が、④をブリッジ装着とする正答cに対応する。
選択肢の確認
a.義歯の装着
誤り。
義歯の装着はブリッジを装着した後の最終段階に行います。
b.ブリッジの試適
誤り。
ブリッジの試適は義歯の精密印象やフレームワーク製作より前に行います。
c.ブリッジの装着
正しい。
義歯重合・研磨後にブリッジを装着し、その固定された形態に合わせて義歯を装着します。
d.義歯の重合・研磨
誤り。
義歯の重合・研磨はブリッジ・ろう義歯試適の直後、ブリッジ装着より前に行います。
e.義歯の精密印象採得
誤り。
義歯の精密印象採得は咬合採得やフレームワーク製作より前です。
覚えるポイント
- ブリッジ試適後、その形態を含めて義歯印象を採得する。
- ろう義歯試適後に義歯を重合・研磨する。
- 最終的にブリッジを装着してから義歯を装着する。