117D001|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
歯槽膿瘍に対して切開・排膿を行った。 この療法はどれか。1 つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
膿瘍に対する切開・排膿は、疼痛や腫脹を軽減する対症療法です。感染源そのものを除去する処置とは区別します。
解説
歯槽膿瘍では、膿が閉鎖腔に貯留すると内圧が上昇し、強い疼痛や腫脹を生じます。切開して排膿路を確保すると内圧が下がり、局所症状は速やかに改善します。
ただし、原因歯の感染根管、歯周感染、保存不能歯などが残れば再燃する可能性があります。したがって、切開・排膿は症状を軽減する対症療法であり、その後に感染根管治療や抜歯などの原因療法を行います。
選択肢の確認
a.原因療法
誤り。原因療法は感染根管治療や原因歯の抜歯など、病因を直接除去する治療です。切開・排膿だけでは感染源が残ります。
b.根治療法
誤り。切開・排膿によって症状は改善しますが、単独で病変を完全に治癒させる根治療法とはいえません。
c.支持療法
誤り。支持療法は栄養、輸液、呼吸循環管理など、患者の全身状態を支える治療を指します。
d.対症療法
正しい。切開・排膿は膿瘍内圧を下げ、疼痛や腫脹を軽減する対症療法です。
e.保存療法
誤り。保存療法は手術を避けて組織や臓器を温存する治療を広く指しますが、本問の治療分類として最も適切なのは対症療法です。
覚えるポイント
- 切開・排膿は膿瘍の内圧を下げる。
- 感染源の除去は別に必要である。
- 症状を軽減する処置は対症療法と考える。