118A080|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
石膏の硬化が遅延するのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
石膏の硬化は、温度、混水比、練和時間、結晶核の数、添加物で変化します。冷水と短い練和時間は硬化を遅らせます。
解説
石膏は半水石膏が水へ溶解し、二水石膏として析出・結晶成長することで硬化します。水温が低いと反応速度が遅くなります。
練和時間を長くすると結晶核が増え、結晶成長が始まりやすくなるため硬化が速くなります。したがって練和時間を短縮すると硬化は遅延します。
ひっかけポイント
混水比を下げると流動性は低下しますが、結晶間距離が短くなり硬化は一般に速くなります。
選択肢の確認
a.混水比の低下
誤り。
水が少ないと二水石膏結晶同士が接触しやすく、硬化時間は短くなる傾向があります。
b.冷水による練和
正しい。
低温では溶解・析出反応が遅くなり、硬化時間が延長します。
c.練和時間の短縮
正しい。
結晶核形成が少なくなり、硬化開始が遅れます。
d.スラリー液の使用
誤り。
スラリー液には二水石膏の微細結晶が含まれ、結晶核として働くため硬化を促進します。
e.2 %塩化ナトリウム水溶液の使用
誤り。
低濃度の塩化ナトリウムは石膏硬化を促進する側に働きます。濃度によって作用が変わる点に注意します。
覚えるポイント
- 冷水と練和時間短縮は硬化を遅らせます。
- 長時間練和とスラリー液は結晶核を増やして促進します。
- 混水比低下は強度を上げ、硬化を速める傾向があります。