118C063第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

76 歳の女性。下顎義歯の破損を主訴として来院した。診察の結果、下顎部分床 義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 24A)と個人トレーの写 真(別冊No. 24B)を別に示す。 矢印で示す部位の役割はどれか。2 つ選べ。

118C063の問題画像
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正解: c・e

正答

c、e

この問題のポイント

個人トレーのストッパーは、印象材の厚さを一定にし、口腔内でトレーを再現性よく定位置へ保持するために設けます。

解説

個人トレーでは、模型上にスペーサーを置いて印象材の厚みを確保します。スペーサーを部分的に除去して作るストッパーは、口腔内で粘膜または歯面に接触し、トレーが過度に沈下するのを防ぎます。

これにより印象材の厚さがほぼ均一になり、トレーを毎回同じ位置に保持しやすくなります。歯や粘膜へ不必要な圧を加えない形態とし、アンダーカット部では着脱方向にも配慮します。

画像の確認

実画像Bでは個人トレー粘膜面の左右臼歯部に、矢印で示された小さな円形の突出部が4か所設けられている。これらのストッパーはトレーと粘膜の間隔を一定にして印象材の厚みを確保し、口腔内でトレーを定位置に保持するためc、eとなる。

選択肢の確認

a.残存歯への加圧
誤り。ストッパーは残存歯を積極的に加圧するためではなく、トレーの沈下を防いで位置を安定させるために設けます。

b.印象材の剝離防止
誤り。印象材の剝離防止には接着材や保持孔などを用います。ストッパーの主な役割ではありません。

c.印象材の厚みの確保
正しい。ストッパーがトレーの過度な沈下を防ぎ、予定した印象材の厚みを確保します。

d.印象材の築盛量の目安
誤り。印象材の築盛量はトレー全体のスペースや印象材の種類で決め、ストッパーを量の目安として用いるわけではありません。

e.口腔内での定位置保持
正しい。ストッパーが口腔内組織へ接触することで、個人トレーを再現性のある定位置に保持できます。

覚えるポイント

  • ストッパーは印象材の厚みを確保します。
  • トレーの沈下を防ぎ定位置保持に役立ちます。
  • 印象材の剝離防止には接着材や保持孔を用います。

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