118C073第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

デンチャープラーク染め出し後の義歯の写真(別冊No. 31A、B)を別に示す。患 者は毎食後に義歯用ブラシで清掃を行っているという。 清掃状態の改善のために行うのはどれか。2 つ選べ。

118C073の問題画像
2つ選択
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正解: d・e

正答

d、e

この問題のポイント

義歯用ブラシを使っていてもデンチャープラークが残る場合は、機械的清掃の方法を見直し、化学的清掃を併用します。

解説

義歯清掃の基本は、流水下で義歯用ブラシを使う機械的清掃と、義歯洗浄剤を用いる化学的清掃の併用です。ブラシが届きにくい粘膜面の凹凸、クラスプ周囲、人工歯間部などを意識して再指導します。

義歯洗浄剤はバイオフィルムや着色の除去を補助します。材料に適した製品を選び、表示された濃度・浸漬時間を守り、使用後は十分に洗浄します。

清掃指導のポイント
「毎食後に磨いている」という回数だけでなく、ブラシの当て方、清掃部位、使用する洗浄剤、義歯を落とさない環境まで確認します。

画像の確認

実画像A・Bでは染色されたデンチャープラークが人工歯頸部、歯間部、義歯床研磨面と粘膜面へ広範囲に残っている。毎食後にブラシを使っていても付着が残るため、義歯洗浄剤を併用し、義歯用ブラシの当て方を再指導するd、eが必要となる。

選択肢の確認

a.アルコール浸漬
誤り。アルコールは義歯床用レジンを変質させる可能性があり、日常的な義歯清掃に用いません。

b.サンドブラスト処理
誤り。サンドブラスト処理は義歯表面を粗造化し、かえってプラークが付着しやすくなるため清掃法として不適切です。

c.人工歯咬合面の研磨
誤り。人工歯咬合面の研磨は咬合形態を変化させる危険があり、デンチャープラーク除去のために行う処置ではありません。

d.義歯洗浄剤の使用指示
正しい。義歯洗浄剤による化学的清掃を機械的清掃と併用し、残存バイオフィルムを減らします。

e.義歯用ブラシ使用法の再指導
正しい。プラークが残る部位を示し、義歯用ブラシの角度・動かし方・清掃順序を再指導します。

覚えるポイント

  • 義歯清掃はブラシと義歯洗浄剤を併用します。
  • 材料に適した洗浄剤と浸漬時間を守ります。
  • 清掃回数だけでなくブラシの当て方を再評価します。

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