119A004|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
HbA1c について正しいのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
HbA1cは赤血球中ヘモグロビンの糖化割合で、採血時点より前の平均的な血糖状態を反映します。
解説
血糖値は食事や運動の影響を受けて短時間で変動します。一方、HbA1cはヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合した割合であり、赤血球が循環している期間の血糖曝露を反映します。特に直近数週間の影響が大きく、臨床では概ね過去1~2か月の血糖管理指標として用います。
測定には血液を用い、空腹時である必要はありません。ただし、溶血、出血、輸血、腎性貧血など赤血球寿命が変化する状態では実際の血糖状態とずれることがあります。
選択肢の確認
a.心筋梗塞で低値を示す。
誤り。
心筋梗塞そのものがHbA1cを低下させるわけではありません。HbA1cは主に長期的な血糖状態と赤血球寿命の影響を受けます。
b.尿を検体として用いる。
誤り。
HbA1cは血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンを測定するため、検体は血液です。
c.空腹時に測定する必要がある。
誤り。
HbA1cは直前の食事の影響をほとんど受けないため、空腹時採血を必須としません。
d.過去1 ~2 か月の血糖状態を反映する。
正しい。
HbA1cは平均的な血糖曝露を反映し、概ね過去1~2か月の血糖状態の評価に用いられます。
e.Child-Pugh 分類の評価項目に含まれる。
誤り。
Child-Pugh分類の評価項目は、血清ビリルビン、血清アルブミン、凝固能、腹水、肝性脳症です。HbA1cは含まれません。
覚えるポイント
- HbA1cは過去1~2か月の血糖管理をみる指標です。
- 測定は採血で行い、空腹時でなくても評価できます。
- 赤血球寿命が変わる病態では値の解釈に注意します。