119B005|第119回 歯科医師国家試験 過去問
針刺し創部の洗浄後の消毒に用いるのはどれか。2 つ選べ。
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正解: b・c または b・e または c・e
正答
b、c 又は b、e 又は c、e
この問題のポイント
針刺し後は、まず流水と石けんで十分に洗浄します。創部に使用できる皮膚消毒薬として、本問では ポビドンヨード、消毒用エタノール、クロルヘキシジングルコン酸塩のうち2剤の組合せが正答として扱われます。
解説
針刺し・切創時には、創部を強く絞ったり腐食性薬剤を用いたりせず、速やかに流水と石けんで洗浄します。その後、皮膚に適用可能な消毒薬を用い、曝露源患者と曝露者の感染症情報、曝露の深さ・血液量を評価して、施設の手順に沿って報告と曝露後対応を行います。
ポビドンヨード、消毒用エタノール、クロルヘキシジングルコン酸塩はいずれも、濃度や製剤、適用部位を確認したうえで皮膚消毒に用いられます。グルタラールと次亜塩素酸ナトリウムは器材・環境消毒に用いられる薬剤であり、創部へ使用しません。
感染対策上のポイント
消毒だけで対応を終えず、洗浄、上司・感染管理部門への報告、HBV・HCV・HIVなどの曝露評価と必要な予防措置まで一連で行います。
選択肢の確認
a.グルタラール
誤り。
グルタラールは内視鏡などの高水準消毒に用いられる薬剤で、刺激性が強く、針刺し創部の皮膚消毒には使用しません。
b.ポビドンヨード
受入れ解答に含まれます。
ポビドンヨードは皮膚に使用できる消毒薬であり、受入れ解答の組合せに含まれます。
c.消毒用エタノール
受入れ解答に含まれます。
消毒用エタノールは健常皮膚の消毒に使用でき、受入れ解答の組合せに含まれます。創部の状態や製剤の適応を確認します。
d.次亜塩素酸ナトリウム
誤り。
次亜塩素酸ナトリウムは環境表面や器材などの消毒に用います。組織障害性があるため針刺し創部には使用しません。
e.クロルヘキシジングルコン酸塩
受入れ解答に含まれます。
クロルヘキシジングルコン酸塩は適切な濃度・製剤で皮膚消毒に用いられ、受入れ解答の組合せに含まれます。
覚えるポイント
- 針刺し時はまず流水と石けんで洗浄します。
- グルタラールと次亜塩素酸ナトリウムを創部に使いません。
- 創部処置後は曝露報告と血液媒介感染症の評価を行います。