119B056|第119回 歯科医師国家試験 過去問
生後3 か月の乳児。舌の異常を主訴として来院した。出生時から哺乳瓶を使用し ているが、1 週前から授乳時に号泣するという。初診時の体重は6,100 g であっ た。初診時の口腔内写真(別冊No. 18)を別に示す。 まず行うのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
乳児の舌潰瘍が先天歯・新生歯の鋭い切縁による機械刺激で生じている場合、歯が安定していればまず 切縁の形態修正を行います。
解説
出生直後からみられる歯が舌下面を反復刺激すると、哺乳時痛とRiga-Fede病変を生じることがあります。歯が正常乳歯で動揺が少なく、誤嚥の危険が低い場合は、歯を保存して鋭い切縁を研磨・丸め、舌への刺激を除きます。
著しい動揺があり脱落・誤嚥の危険が高い場合や、保存困難な過剰歯では抜去を検討します。乳児では出血管理やビタミンK投与歴も確認します。
画像の確認
実画像では乳児の下顎前歯部に萌出した歯Aの鋭い切縁と、それに接する舌下面の白色潰瘍がみられる。哺乳障害の原因となる機械的刺激を減らすため、まずAの切縁を丸める形態修正を行う。
選択肢の確認
a.A 抜去
この時点で行う処置ではありません。
抜去は著しい動揺や誤嚥危険、過剰歯などで検討します。安定して保存可能ならまず形態修正を選びます。
b.経過観察
この時点で行う処置ではありません。
授乳時に号泣し舌への刺激が続いているため、経過観察だけでは疼痛と潰瘍が改善しません。
c.舌の生検
この時点で行う処置ではありません。
舌の生検は腫瘍性病変などが疑われる場合に行います。機械刺激による病変でまず行う処置ではありません。
d.人工乳首の変更
この時点で行う処置ではありません。
人工乳首の変更が補助になることはありますが、鋭い歯の切縁という直接原因を除去する処置ではありません。
e.A 切縁の形態修正
正答。まず行います。
鋭い切縁を丸めて舌への反復刺激を除くことが、歯を保存できる場合の第一選択です。
覚えるポイント
- 先天歯・新生歯では動揺と誤嚥リスクを確認します。
- 安定していれば切縁を研磨して保存します。
- 舌下面の外傷性潰瘍をRiga-Fede病変と呼びます。