119B089|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
食道粘膜の萎縮によって嚥下困難が生じるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: f
正答
f
この問題のポイント
鉄欠乏性貧血に食道粘膜萎縮・食道ウェブを伴い嚥下困難を生じるのは Plummer-Vinson症候群です。
解説
Plummer-Vinson症候群は、鉄欠乏性貧血、嚥下困難、食道ウェブを三徴とする病態です。口腔では平滑舌、舌痛、口角炎などを伴うことがあります。鉄欠乏に関連する粘膜萎縮が上部消化管に生じ、固形物の嚥下困難をきたします。
上部消化管癌のリスクにも注意し、貧血の原因検索、鉄補充、必要に応じた食道病変の評価を行います。
選択肢の確認
a.Parkinson 病
誤り。
Parkinson病の嚥下障害は運動緩慢、筋強剛、嚥下運動の協調障害などによるもので、食道粘膜萎縮を本態としません。
b.Down 症候群
誤り。
Down症候群では筋緊張低下や形態的要因による摂食嚥下障害があり得ますが、食道粘膜萎縮による典型症候群ではありません。
c.Marfan 症候群
誤り。
Marfan症候群は結合組織異常で、骨格・眼・心血管系所見が中心です。
d.Gardner 症候群
誤り。
Gardner症候群は家族性大腸腺腫症に骨腫や軟部腫瘍などを伴う病態です。
e.Ramsay Hunt 症候群
誤り。
Ramsay Hunt症候群は帯状疱疹ウイルスによる顔面神経麻痺、耳介水疱、耳痛などを示します。
f.Plummer-Vinson 症候群
正しい。
Plummer-Vinson症候群では鉄欠乏性貧血、食道粘膜萎縮・食道ウェブにより嚥下困難が生じます。
覚えるポイント
- Plummer-Vinson症候群は鉄欠乏性貧血・嚥下困難・食道ウェブです。
- 口腔では平滑舌や口角炎を伴います。
- 上部消化管癌リスクにも注意します。