119C067第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

59 歳の男性。かかりつけ歯科医で指摘された下顎左側のエックス線異常像の精 査を希望して来院した。3 年前に初めて左側顎下部の腫脹と疼痛を自覚して、その 後も時々繰り返しているという。初診時のエックス線画像(別冊No. 25A、B)、骨 表示CT 横断像(別冊No. 25C)及び軟組織表示CT 横断像(別冊No. 25D)を別に示 す。 画像から得られる所見はどれか。2 つ選べ。

119C067の問題画像
2つ選択
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正解: c・e

正答

c、e

この問題のポイント

反復する顎下部腫脹・疼痛と石灰化像から唾石症を考え、画像では唾液の停滞と異所性石灰化物を確認します。

解説

顎下腺管内の唾石は唾液流出を妨げ、食事時を中心とした反復性の腫脹と疼痛を生じます。エックス線画像やCTでは石灰化物の位置・大きさを把握し、軟組織表示では腺や導管の拡張、周囲炎症を評価します。

唾石の部位が導管前方か腺体内かによって摘出方法が異なるため、三次元的位置の確認が重要です。

画像の確認

実画像Aでは左側口底の導管走行に沿う長い分節状不透過物があり、CT C・Dでも下顎骨外の軟組織内石灰化物と、その周囲の拡張した導管・唾液貯留が描出される。したがって画像所見は唾液の停滞と異所性石灰化物である。

選択肢の確認

a.骨 折
誤り。
骨折を示す骨皮質の連続性断裂は、本症例の反復する食事関連症状を説明しません。

b.骨膜反応
誤り。
骨膜反応は骨膜下の新生骨形成で、唾石症の主要画像所見ではありません。

c.唾液の停滞
正しい。
導管閉塞によって唾液が停滞し、導管・腺の拡張を生じます。

d.咽頭腔の偏位
誤り。
咽頭腔偏位を生じるほどの大きな深頸部病変を示す情報ではありません。

e.異所性石灰化物
正しい。
導管または腺内に唾石に相当する異所性石灰化物を認めます。

覚えるポイント

  • 顎下腺唾石症は食事時の腫脹・疼痛が典型です。
  • CTで石灰化物の三次元的位置を確認します。
  • 閉塞によって唾液停滞と導管拡張が起こります。

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