119D048|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
ニューキノロン系抗菌薬と併用するとけいれんを起こすことがあるのはどれか。 1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
ニューキノロン系抗菌薬と非ステロイド性抗炎症薬を併用すると、中枢神経系のGABA作用が抑制され、けいれん誘発リスクが高まることがあります。該当するのはロキソプロフェンナトリウム水和物です。
解説
ニューキノロン系抗菌薬には中枢神経刺激作用があり、特定のNSAIDsとの併用でGABA受容体を介する抑制性神経伝達が弱まり、けいれんを起こしやすくなることがあります。
高齢者、腎機能低下患者、てんかんの既往がある患者では、薬物濃度上昇やけいれん閾値低下に特に注意します。歯科では抗菌薬と鎮痛薬を同時に処方する機会が多いため、相互作用の確認が重要です。
薬理学のポイント
抗菌薬を選ぶときは、感染部位だけでなく腎機能、併用薬、アレルギー歴を確認します。
選択肢の確認
a.リドカイン塩酸塩
誤り。
リドカイン塩酸塩は高血中濃度でけいれんを起こし得ますが、ニューキノロン系抗菌薬との代表的な併用相互作用として問われる薬剤ではありません。
b.イソプレナリン塩酸塩
誤り。
イソプレナリン塩酸塩はβ受容体刺激薬であり、本問のけいれん誘発相互作用の相手薬ではありません。
c.モルヒネ塩酸塩水和物
誤り。
モルヒネ塩酸塩水和物はオピオイド鎮痛薬で、呼吸抑制などに注意しますが、本問の代表的組合せではありません。
d.アトロピン硫酸塩水和物
誤り。
アトロピン硫酸塩水和物は抗コリン薬であり、ニューキノロン系薬との併用でけいれんを起こす代表薬ではありません。
e.ロキソプロフェンナトリウム水和物
正しい。
ロキソプロフェンナトリウム水和物はNSAIDsであり、ニューキノロン系抗菌薬との併用でけいれんリスクが高まることがあります。
覚えるポイント
- ニューキノロン系薬とNSAIDsの併用ではけいれんに注意します。
- GABAを介する抑制性神経伝達の低下が関与します。
- 腎機能低下・けいれん既往・高齢はリスク評価上重要です。